浮世絵師の遊戯 新説 東洲斎写楽

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  • 文芸社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784286177540

感想・レビュー・書評

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  • 東洲斎写楽は阿波藩のお抱え能楽師者の斎藤十郎兵衛であるというのが、どうも定説らしいのだが、この小説集(4編)はあえてそれに挑戦して、異説をがんがん唱えている。例によって蓮高校の歴女3人娘のヒメは、定説を目くるめく知識を披露して擁護する、というか従来の異説をばしばし論破していく。アサやナスチャもなんとか異を唱えようとするが、ことごとく撃ち落されていく。ところが、最後にヒメ自身がとんでもない異論をどかんと落としてくる。写楽の一番優れた作品が生まれた第一期は実は幕末の海外向けの偽作だったというのだ。ええーっ!説得力があってほんとかもと思う。
    4篇の内2編は写楽の時代の話、写楽死後130年の話であって、なかなか工夫されていて面白い。

    • goya626さん
      猫丸さん
      お上から痛めつけられて、蔦屋重三郎は青息吐息だったそうで、写楽は起死回生の賭けだったようです。一気に何百もの浮世絵を出したんです...
      猫丸さん
      お上から痛めつけられて、蔦屋重三郎は青息吐息だったそうで、写楽は起死回生の賭けだったようです。一気に何百もの浮世絵を出したんですから。
      2021/06/20
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      goya626さん
      あ〜そう言う時期でしたねぇ、、、
      goya626さん
      あ〜そう言う時期でしたねぇ、、、
      2021/06/21
    • goya626さん
      猫丸さん
      この本は写楽の蘊蓄が詰まっているんですが、読むのにちょっと疲れました。いろいろしつこいんです。
      猫丸さん
      この本は写楽の蘊蓄が詰まっているんですが、読むのにちょっと疲れました。いろいろしつこいんです。
      2021/06/21
  • 明石散人で写楽に夢中になった30年前を思い出す
    当時はネットもなく、先生が次々と文献を出す様がかっこよかったが、現代では懸賞目当てに歴女が同じぐらい博覧強記に物語を進める
    時代が変わったなあ

  • 最後まで乗れなかった。

  • はい、ハッキリ言ってつまらなかったです。
    史実?の羅列が多かった。。。

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著者プロフィール

1975年京都府生まれ。立命館大学卒。2005年、綾辻行人・有栖川有栖両氏に絶賛され、短編「漂流巌流島」で第2回ミステリーズ!新人賞を受賞しデビュー。文芸社からは『浮世絵師の遊戯 新説 東洲斎写楽』、『近江屋 一八六七年』を刊行。その他の著書に『名刀月影伝』(KADOKAWA)、『妖曲羅生門 御堂関白陰陽記』(光文社)、『京都東山 美術館と夜のアート』(東京創元社)などがある。

「2021年 『【文芸社文庫】 新説 東洲斎写楽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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