【文庫】 ひまわり探偵局 (文芸社文庫NEO は 2-1)

著者 :
  • 文芸社
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本棚登録 : 120
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (385ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784286180335

作品紹介・あらすじ

「なんか丸い」ほのぼの系の名探偵・陽向万象と、寝ぐせ頭の助手・三吉菊野の「ひまわり探偵局」が繰り広げる、やさしくてちょっと切ない事件の謎解き人情劇。見つけるのは心の鍵、届けるのは人の想い。そして、本に託された真実とは…。ほんわかムード、だけどしっかり本格派!心温まる連作短編ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 初読みの作家さん。
    とにかくウンチクが長いという印象。とある作家さんや花言葉、最後は「朝」についてまで語る語る。そこまで本文に関係あるの⁇と個人的には思いました。
    探偵も頭いいのか読み取れないし、助手もこじらせ女子を描きたいんだろうけど共感出来ませんでした。
    最後は流し読み。中学生の初恋相手ををずっと、そこまで想い続けるのは無理がありすぎる。そんなお話ばかりで謎解きも意味不明。
    続編は絶対読まないと思いました。

  • とにかく言い回しが回りくどくて、そして頻繁に入ってくるネタがどれもピンと来なかったのが残念。
    作者と嗜好がマッチすれば楽しく読める本だと思う。(私は合わなかった…。笑)
    でも、ひとつひとつのお話は作り込まれていて、読後はほっこりする。
    そしていつの間にか、ムーミンパパのような陽向万象に愛着が湧いている。

    だれもが一度は「あの時違う選択をしていたら」と考えることがあるけれど、改めて鏡の国のアリスを読んでみたくなった。
    アリスの物語は、チェスの物語=自身の物語をみずから選びとって進んでいく成長の物語。なるほど。

  • 少し回りくどい感じはしなくもないが、全体としてはしっかり日常の謎系をおさえているような気がする。少し魔法チックな気はしないでもないが(笑)

    主人公たる語り手の少し自虐的な設定は少し濃すぎるんだけども、そのちょっとしたざらざら感みたいなのは最後へのフリだったのかもしれない。

    後半のネタは回りくどさのせいで解決に伴うすっきり感はちょっと薄いかな。特に誕生日のやつはただただ自虐的な語りがプッシュされるため、あそこまで情緒不安定になる前提がよくわからないまま。もともとヘンテコな思考だからとか、探偵も変なやつだからとか、そういう感じなのかしら。ただ、そのキャラ設定は意外と受け入れられた。理由は不明(笑)

  • 四十過ぎのほのぼの系名探偵万象と二十五歳の助手の菊野の漫才コンビが微笑ましい。古い外国ミステリや詩は知らなかったけれど、のだめやフルバ、おジャ魔女にNANA他沢山の小ネタが若々しく楽しい。アリスや星の王子さまも嬉しい。人生的迷子の青年と妖精万象、八百屋の本好き少年の恋と菊野の話に特に引き込まれた。

  • 2017年02月17日読了。

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著者プロフィール

1964 年生まれ。栃木県出身。神奈川県在住。早稲田大学第二文学部卒業。著書に『さよならゲーム』上・下『わだつみの森』『ひまわり探偵局』『ヨウム室においでよ !』(すべて文芸社)がある。

「2013年 『六月のイカロス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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