これからのデザイン経営ーー常識や経験が通用しない時代に顧客に必要とされる企業が実践している経営戦略ーー
- クロスメディア・パブリッシング(インプレス) (2021年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784295405078
感想・レビュー・書評
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デザインを重視する企業は必ず成長する、デザインへの投資は必ず回収できる(という調査データ)は説得力あった。
パーパス経営、企業文化浸透の話が多くて、デザイン経営って実は私がすでに知ってること…?っておもった。
デザイン思考はアジャイルみたいなもの、まずユーザーへの共感からアイデア出して、すぐやってみて、検証(失敗を許す) コンセプト揺れがちなので、パーパス設定大事 -
要旨は、「パーパス経営しよう」と「これからは意味のイノベーションの時代です」に集約される。
ある程度日経新聞などで取り上げられ始めている他人の論説を紹介しているに過ぎず、真新しさはない。そればかりか論理展開の強引さ(二律背反でない部分に「しかし」が使われている)が目について、感性重視で論理が弱い方なのだと感じた -
■デザインの3つの特性
・常に人から考える
・カタチにする
・美と調和を大切にする
■デザイン経営の4つの段階
①デザインの活用なし
②スタイリングのデザイン
③プロセスのデザイン
④戦略としてのデザイン
■インプットのための5つの視点
①歴史:起源や歴史を見つめる
②機能:自社の本業は何かを考える
③文化:どんな暮らしを提案できるか
④社会:世の中にどう役立つのか
⑤関係:受け手側から見つめ直す
■デザインマインドセット
①feel:現状を疑って問題意識を持ち、普段なら見落とすようなことを感じ取っていく
②imagine:受け取った人はどう思うだろうか、どんな風に使われるだろうかといった想像をする
③create:経験することが大事 勇気を持って、どんどん形にしていく
■価値創造のデザイン
①人々のまだ見えていないニーズの発見
②すぐに具体的なカタチにし、顧客に問いながら行きつ戻りつする
③最初の段階からデザイナーが参画する
■デザイン思考の5ステップ
①共感…ユーザーを理解する
②定義…正しい課題を設定する
③創造…アイデアをカタチにする
④プロトタイプ…学ぶために試す
⑤検証…ユーザーのフィードバックを得る -
デザイン経営の考案者の1人である永井氏の著書。パーパスを大事にし、そこを中心に経営を具象と抽象でループさせていく。また、そういったデザインを経営の中心に添える企業の方が成長しやすいといったことをデータを用いて説明している。デザインを経営に取り入れることを考えている企業、全く考えていない企業それぞれにおすすめ。