DXを成功に導くクラウド活用推進ガイド CCoEベストプラクティス

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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784296070152

作品紹介・あらすじ

DXを成功させるための
クラウド活用推進の具体的な方法と
先駆者の実践事例が分かる!

クラウドを活用した企業変革には
リーダーシップ × ビジネス × テクノロジー
を備えたクラウド活用推進組織
「 CCoE 」が必要だ!

■実践に向けたチェックリスト付き!

本書は、、DXの実現に向けて、CCoE(クラウド・センター・オブ・エクセレンス=クラウド活用推進組織)を立ち上げて運用するために必要な情報を提供します。
クラウド活用と一言でいっても、その道のりは平坦ではありません。いざ取り組もうとすると、さまざまな障壁(縦割り組織、抵抗勢力、人材不足、ゴール設定……)にぶつかります。そうした障壁を乗り越えて先に進むために必要な組織・機能として、特にクラウド先進国で注目を集めているのがCCoEです。本書第2部で具体的に紹介するように、日本においてもCCoEを組織してクラウド活用を広めている企業が増えています。
本書は、そもそもCCoEとは何か、どのように立ち上げたらいいのか、という基本から、クラウド活用をより広めるための課題解決方法、といった発展まで、先進企業の実例を交えて、わかりやすく、具体的に説明します。

■先進事例に登場する企業
大日本印刷株式会社
株式会社NTTドコモ
KDDI株式会社
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
株式会社みずほフィナンシャルグループ
ビジョナル株式会社

【目次】
第1部 解説編
第1章 DX推進の鍵はクラウド活用にあり
第2章 CCoEが必要な理由とその活動内容
第3章 CCoEの役割と運用・発展のポイント
第4章 第1部まとめ:CCoEに唯一無二の正解はない
第2部 事例編
第5章 先進企業のCCoEに学ぶ
第6章 第2部まとめ:リーダーのあり方と成功するアプローチ
補章1 CCoEチェックシートとその使い方
補章2 ディスカッション「CCoE成功の秘訣」

感想・レビュー・書評

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  • んー、深くは理解できなかった。重要性や利点はわかるけど、やはり引っ張っていく力や熱意がないと厳しいという現状も理解。
    105冊目読了。

  • ・CCoEの体制は主に3つ。「独立型」「組織横断型」「情シス中心型」
    ・情シス中心型は成功事例少な目。事業部の思いをくみ取れなかったりするから。
    ・CCoEは部署横断的な組織にするべき。コミュニケーションがとりやすいし、お互いの利益や正解を追求できる。各部署から担当をアサインすると、より当事者意識が生まれるかも。
    ・また、CCoEはユーザ部門に置くのが良い。部門内の前提や状況を共有でき、相談検討がスムーズに運ぶため。
    ・CCoEはヒエラルキートップではなく、コミュニティの中心。
    ・CCoEのトップには、熱意あるリーダーが必要。
    ・内製化が正解とは限らない。アウトソーシングとの組み合わせが重要。
    ・ビジネス色が弱い(ビジネスノウハウにならない)&実装が難しいものはアウトソーシングして、それ以外は内製化すべき。特に、ビジネス色が強い&実装が難しいものは、内製化を最終目標としてコンサルやアウトソーシングの力を初めは借りて進める。
    ・パブリッククラウドに対してセキュリティ部分で上層部は不安を感じがち。そういう時は社内のセキュリティルールにクラウド利用を落とし込み、安全性を担保する。
    ・CCoEが将来的になくなるべきか、残すべきかは各企業の考え方次第
    ・ビジョナルのCCoEではアカウントの発行と事前設定作業を行い、各部署に提供している。事前設定により、セキュリティ不備や問題の検知が行われる状態にしている。

  • DX基盤としてのクラウド、その活用を推進してDXを達成するための組織であるCCoE(クラウド・センター・オブ・エクセレンス)の解説と事例で構成されています。

    DXの成熟度や使えるリソースなどは企業によってマチマチです。
    本書で紹介されているプラクティスと自社の実情を照らし合わせた上で、どのように関係各所を巻き込んでDXを推進していくのかを検討すると良いでしょう。

  • 2022年12月1日読了。企業のクラウド活用を推進するCCoEを、単なるガイドライン作成組織とするのではなくDX推進を成功に導くための鍵として定義し、その在り方やベストプラクティスについて論じる本。「日本はクラウド後進国である」「国や政府に任せていてもクラウド推進は進まない(その間に外国はもっと先に行く)」と現状をはっきり認識し、それでも・それゆえに「なぜDX推進をやらねばならないのか」を経営層含め定義し、強力なリーダーシップとIT・ビジネスの連携のもとCCoEを立ち上げて推進する…ってそりゃあ難しいよ、本書に挙げられている先進事例よりも「DXが進まないダメケース・あるある」の数々の方にむしろ勇気づけられる。「とにかくやってみる」一歩が踏み出せればそれはDXに一歩近づいたということで、短期的な成果を求めず・でも進捗の報告を忘れずに地道に進めていくことが肝要なのかな。

  • 本質的には組織論・人間・泥臭い活動になる。

    キレイなベストプラクティスや方法論ではなく、意識やマインド面という、まさに VUCA っぽい「ベストプラクティス」だなぁと思いました。そしてとても共感します。

  • 書いてあることはしごく普通。
    各社のキーパーソンによる事例紹介が興味深かった。

    DNP 和田氏
    ドコモ 秋永氏
    KDDI 大橋氏
    富士フィルム 田中氏
    みずほ 渡邊氏
    ビジョナル 栗田氏

    ビジョナルっていうのはビズリーチを配下に持つ会社と知りました。

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著者プロフィール

グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 パートナー事業本部 パートナーサクセスマネージャー。ブラザー工業にてグリッドコンピューティングをベースとしたコンテンツ配信プラットフォームを事業化。以後、NTTPCコミュニケーションズでの事業企画を経て富士ゼロックス(当時)やみずほフィナンシャルグループにてCCoEを立ち上げ、マルチクラウド導入を推進。2020年6月より現職。Google Cloudのパートナー事業拡大に携わる傍ら、日本初となるGoogle Cloudの公式エンタープライズユーザー会「Jagu'e'r」を設立。同ユーザー会の発起人兼オーナー、CCoE研究分科会長。

「2021年 『DXを成功に導くクラウド活用推進ガイド CCoEベストプラクティス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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