- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784296109739
作品紹介・あらすじ
多くの企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みを加速させています。一口にDXといっても、新しいサービスの立ち上げや新しい市場に参入する「事業創造型DX」と、業務を変革して生産性を向上したり新たな付加価値を創出したりする「業務変革型DX」の2つに分けられます。
本書は、このうち業務変革型DXを推進して確実に成果を上げるための考え方や進め方を、企業のシステム部門や企画部門、ITベンダーの方に向けて解説した一冊です。業務変革型DXの考え方と進め方の全体像を示した上で、要件定義フェーズを中心に具体的な進め方(手順、ワークシート、体制など)を提示します。さらに、新しい業務やシステムを事業部門に展開して定着化する方法、全社的に推進するための組織体制を取り上げます。業務変革型DXの進め方は、架空のDXプロジェクトのストーリーを交えて解説します。
さらに、京セラドキュメントソリューションズと日立製作所大みか事業所での成功事例に加え、業務変革型DXの実現内容の検討時に作る成果物を体系化しサンプルを収録しました。業務変革型DXを成功させるために必読の一冊です。
感想・レビュー・書評
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・DXでの実現手段の考え方
①デジタル技術を中心とした手段で進める
②デジタル技術も実現手段のひとつとして進める
→実現手段の制約を決めずに取り組んではいけない
・デジタルで解決できる問題を集める
・解決策のアプローチは大きく2つ
①アナログプロセスに形式知化・標準化(上手くやれている人・組織とそうでない人組織との業務実施方法の違いに着目し、前者のやり方を新しい業務に仕組みに取り入れる)
②アナログ情報のデータ化・活用(現状の問題の解決に有効なあなろぐじょうほうを発見し、それをデータ化する方法と業務上で活用する方法を具体化して新しい業務の仕組みに取り入れる)
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業務変革型DXの成功ポイント:
「DX」は何を意味するか 2つの取り組みとIT基盤
PoCで終わらせない 7つの成功ポイント
DXに消極的な事業部門 協力得る5 つのフェーズ
業務変革型DXの実現内容の決定:
関連部門に示す方針 5つの項目で整理する
キーパーソン巻き込み 検討体制を作る
対象事業・業務を理解図表に整理する
問題・要望を集めて真に重要な課題を決定
問題関連図で現状分析DXで解決する課題決定
重要性と実現性を評価解決すべき課題決める
業務の5要素を分析改善ポイント見いだす
2つのアプローチで効果的な解決策を検討
検討した内容を一律に実現してはいけない
業務フロー図を作成しデジタル化要件を抽出
システムの非機能要件8つの観点で検討・整理
DXは短期で成果出ない計画的に推進する
手間かかる要件定義先行事例を使い効率化
業務変革型DXの定着化:
5種類の定着化施策で 事業部門の協力を得る
DXによる新しい仕組み 継続的に改善し定着
4 業務変革型DXの推進体制
DXを全社に展開 責任持つ組織を設置
全社展開の推進組織 5つある重要な役割
業務生産性と付加価値事業部門主体で高める
業務変革型DXの成功事例:
京セラドキュメント 保守サービスのDX事例
日立製作所大みか事業所 製造現場のDX事例