運用設計の教科書 ~現場で困らないITサービスマネジメントの実践ノウハウ

  • 技術評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784297107932

作品紹介・あらすじ

提供を開始したサービスが終了するのは4年後かもしれませんし、20年後かもしれません。場当たり的な運用を行っていては、いずれ限界がくることは想像に難くないかと思います。能率アップのために導入したシステムが、稼働させたらトラブルが多発し、結果としてコスト増や品質の低下を引き起こす……。そんな事態を防ぐための運用設計のノウハウを、ITILベースの運用オペレーションのプロとして定評のある著者らが体系化した一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 良書 システム構築に合わせて、運用設計を行い、業務開始をするまでが前段。業務運用、基盤運用のそれぞれ、内容と事例の紹介が後段。網羅性は高いと思います。
    パブリッククラウドへ移行しても、運用は残るので、運用の地図としてご参考にされてはどうでしょうか。

  • システム運用のノウハウを現場目線でここまで体系的にまとめた書籍は私の知る限り皆無と言って良く、実務上非常に重宝すると思います。
    前半部分は、要件定義〜基本設計〜詳細設計〜運用テスト〜運用引き継ぎといったシステム導入プロジェクトにおける「フェーズ」の切り口から運用設計とはどううあるべきかを解説します。
    これに対して後半部分は、業務運用/基盤運用/運用管理というシステム運用の分類上の切り口でケーススタディを紹介しています。
    本書のターゲットとしては「ベンダー側の運用設計担当者」を想定しているようですが、もちろんシステム運用に携わる人であれば、どのような立場でも本書は非常に参考になることと思います。

    当然、システム運用の考え方は組織によって異なるでしょうから、本書をひとつのガイドラインとして自組織に適用させることで最適なシステム運用設計が実現できることでしょう。

  • 運用設計をテーマにした本が少ない中、網羅性が高くて参考になる。

  • 業務に役立つと思い購入


    退屈すぎて斜め読みし一周読んだ。
    運用に悩んだ時に読み返そうと思う

  • ・運用設計に大事な3つの分類(P22)
     ⇒業務運用、基盤運用、運用管理

    ・7種類の運用ドキュメント(P36)

  • システム運用についての書籍。
    システム運用を行うにあたって、どういう観点でどういう資料が必要なのかを一通り書いてあった。
    ユースケースは議事録に書いてあるというのは、確かにそうだよなと思った。
    すっごいあたりまえなことかもしれないえけど、議事録みなおすことは大事で、記憶に頼ってはダメなのだろうなと最近思う。去年作ったシステムの完成直前に議事録見直したら、「こんな仕様入れてないぞ…」というものがあったし。
    「台帳」と「一覧」の違いについての話はなるほどと思った。「台帳」は可変データを集めたもので、「一覧」は静的なデータを集めたものらしい。全然意識してなかったけど、そういういわれてみればそうか。
    ただ、この本自体は「何をすればいいのか」については書いてあるのだけど、「どうやればいいのか」つまり、HowToについてはあまり書いてなかった印象。タイトルのとおり、いかにも教科書的な本という感じで、それほど面白い内容だとは思わなかった。
    もうちょっと実践的な内容を知りたかったのだけど、そういうのは職場やプロジェクトによって異なるだろうから仕方ないか。

  • サービス運用スキルを付けたくて、他市の図書館から取り寄せてみた。
    ちょっとレベル感が低くて、自分には合わず。。。 IT系の新人とかには良いと思うけど、ほぼ知った内容ばかりかな。。。 PCの返却なども含まれていて企業のシス部とかの人の方がメインターゲットかな。。

  • 実用的なフレームワーク

  • アプリ開発や基盤構築部分については、
    意識して色んなことに取り組もうとするけど、
    どうしても運用になると後回しになってしまいがち。
    でも、サービスが始まってからどう回していくか?を
    しっかり考えておかないと、有事の際に混乱する。

    そんな運用・保守において、プロジェクト期間中に
    検討しておかないといけないことをまとめています。
    後半はケーススタディなので、実際に携わってから
    読む感じでもいいかなと思います。

    【勉強になったこと】
    ・運用ドキュメント
     運用設計書
     運用項目一覧
     運用フロー図
     運用手順書
     申請書
     台帳
     一覧

    ・要件定義フェーズで案件に参画したときに
     確認しておいたほうが良いこと。
      - 発注者のプロジェクトに対する期待度
      - システム化計画時に検討されたが採用
       されなかったアイデア
      - プロジェクトとシステムの変動要素
      - 発注者側重要人物の把握
     →採用されなかったアイデアは聞きそびれがち。

    ・要件定義書作成時の注意点
     ①句読点は1行に1つまでとする。
     ②共通項目は、表やマトリクスにまとめる。
     ③決まっていないことをダラダラと説明しない。
     ④文章中で()や※を乱用するのは可読性を下げる。

    ・運用設計書に記載する6項目
     ①今回の運用に求められていること
     ②運用するにあたって知っておかなければならない
      システムに対する知識
     ③今回の運用で出てくる登場人物とその役割
     ④運用項目ごとの目的とゴール
     ⑤各運用項目で利用するドキュメント
     ⑥採用されなかった運用方針とその理由

    ・詳細設計フェーズでは運用設計書の修正をしない
     ほうが作業効率は上がるので、プロジェクト前半で
     発注者側と合意しておくこと。

    ・業務運用を設計するときは、BPMNフロー図から。
     最初からシステムを絡めたフローを書かない。

    ・ローカル特権IDのなかには、ほかのOSや
     ミドルウェアと連携を取っているものがある。
     ハイパーバイザー機能と連携する仕組みを持っている
     ミドルウェアには、ローカル特権IDが登録される。

  • 実務的なシステム運用の準備から運用開始まで、順を追って理解できる良書。

    私は運用者の立場ではないので、実運用の知見を持たない。
    そのため、本書の内容は、実務に触れる機会が少ない私が「より良い運用」を学ぶ上で参考になった。

    たとえば「重要な監視項目が埋もれないよう、影響度の低い通知は除外する」という設計が重要と紹介されていた。
    この設計は、より意味のある監視を実装する上で押さえておく必要がありそうだ。

    運用者、提案者、実装者全ての人におすすめする。

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