スマホを落としただけなのに 戦慄するメガロポリス (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299001122

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第三弾!
    前作から随分時間が空いているので、前作で登場した人物たちが誰だっけ?どういう人間関係だったっけ?となってしまいました(笑)

    セキュリティがらみの話はもうほとんどなく、今回はスパイもの、テロものです。

    前作迄のクラッキングを通してのセキュリティへの意識向上にはあまりつながりません。

    ストーリとしては、OLの有希が公園でスマホを拾ったことから始まります。
    無事、落とし主にスマホを返しますが、そこから始まる不可解な事件。
    長年連れ添った彼氏との別れ、そして、スマホの持ち主との新しい出会い。
    拾ったスマホの持ち主は人物の正体は?

    さらに、刑事の桐野は東京オリンピックのサイバーテロ対策へ。
    さらに、前作も登場した浦井も登場。その役割と浦井の真の目的。

    サイバーテロはどうなるのか?
    スパイは誰なのか?

    といった展開です。
    もちろん、スマホを使った情報収集の話も出てきますが、一作目ほどの衝撃は受けませんでした。

    ということで、スマホは関係なく、テロ対応のエンターテイメントストーリとして楽しみましょう

  • シリーズ、第三弾。
    ある日、公園でスマホを拾った粟野有希。
    しかし、その日を境に身の回りで不可思議な事が起こり始める。

    一方、刑事の桐野は、神奈川県警から内閣サイバーセキュリティセンターへ出向することになった。
    東京オリンピックのサイバー攻撃を防ぐためとのことであったが、ある人物がテロに関与することが分かった、、、

    北の陰謀あり、スパイが絡む陰謀あり、誘拐やテロありなど、話が盛りだくさんで、ついて行くのかやっとでした。
    最後のどんでん返しはあっと驚きましたが、あの人物がバタフライであったとは。

  • 誰が 誰だか わからなくなります。

    本だから 出来ることですね。

    お前かよ。何度 思わされたか。

    最後に 犯人が 逃げてしまったので

    次回作 ありそうですね。

    やはり 読んでしまうのです。

  • OLの有希は公園でスマホを拾う。無事落とし主に返したのだが、それを機に身のまわりで不可解な出来事が起こり始める。それは日本を震撼させる大事件の前触れだった。一方、刑事の桐野は内閣サイバーセキュリティセンターに出向することになる。東京オリンピックを標的にしたサイバーテロにある人物が協力するとわかったからだ。しかし「センター内にスパイがいる」という手紙が届き…。

  • シリーズ3作目。
    続編だけで終わるかと思いきや、3作目に突入。
    SNSからの個人情報の漏洩がどれだけ恐ろしい犯罪に結びつくかを描いたこのシリーズだが、今作では東京オリンピックを人質としたテロを描く。
    2作目から主人公となった桐野と、犯人でありながら、桐野とも変な絆で結ばれた浦井の他に、今作で登場する清掃の派遣会社で働く有希や、政府関係者など様々な視点で描かれるので、物語が飛び飛びで少し読みにくい。
    東京オリンピックの中止が決まる前に書かれた内容で、IT大臣の存在など、かなり現実とリンクする部分もあるが、北朝鮮やスパイマスターなど、犯罪内容は規模が大きくなり過ぎて、そもそものこの作品の意味がなくなってしまっている気がする。
    スマホを落としただけなのに、スパイにさせられるなんて、ちょっと話が飛びすぎ。
    1作目の主人公だった麻美が、再度浦井に狙われるなど、何でもありな感じで、無理やり続けるぐらいならば、もうこのシリーズは終わってもいいと思う。
    スパイものが嫌いじゃないから、個人的には面白く読んだけど、ちょっと微妙…

  • スマホを落としただけシリーズ3作目

    1作目の主人公、2作目の主人公とも繋がって登場しますので1作目から読んだ方がよし!

    勿論逃亡した「浦井」も登場

    今回は国際規模の事件、スケールが大きい!

    北朝鮮に逃亡していると思いきや日本で麻美を誘拐した浦井
    目的は人間剥製・・・・自分の好きになった女性はとことん追い組む・・いやぁ~怖い

    鉢合わせとなった浦井&桐野
    銃を撃った人物は父親の部下だった公安の人物
    その人物が二重スパイとは・・・・

    話が二転三転しますが個人的に1作目が一番面白かったかなぁ~

    しかし、事件を協力してほしい一般市民の情報を徹底的に知らべて
    法に触れるのを見つけ「我々の協力すればなかったことにする」なぁ~んて
    ひどいもんですねぇ~
    しかも、協力した人をリスト化し機会があれば利用する・・・

    スパイもひどいけど公安のやり方はどうなの?

    お勉強になりました

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  • シリーズ第3弾。続きものだけど、この本だけ読んでも楽しめると思う。
    昨年刊行されたばかりということで、時事ネタもあり面白かった。PCを使えない五輪担当大臣兼サイバーセキュリティ担当大臣とか・・・そんなこともあったな笑。東京オリンピックもかなり出てくるけど、これは2020年1月に刊行されたから、まだその時はやる予定だったのだな。果たして、今年もどうなることやら・・・
    日本のサイバーセキュリティの技術や人材確保の遅れは事実なのかな?あとスパイ防止法がないとか。この本を読んだら、あり得そうな感じのことだらけで、なんだか色々恐ろしくなってしまった。PCや携帯の取り扱いやネットにはくれぐれも気をつけよう。

  • シリーズ第3弾。
    スマホを拾って落とし主に渡した日常から、世界を巻き込んだ大事件へと話が展開。最初は1作目ほどショッキングではないかなと思ったけど…。
    東京オリンピック。物議を醸したIT大臣。総理。かの国の情勢。現代にシンクロする世界にシリーズの登場人物が絡んでいく。
    章を追うごとに人間関係が複雑に絡み合ってて、自分は1回読んだだけでは把握出来なかった。
    終盤に謎が解き明かされ、今回の黒幕も意外な人物だったけど。全て話が回収されてない感じもしました。
    終盤の浦井の桐野に対する友情感情。少し切なくも感じました。

  • どことなく付け足し感のある1冊。叙述ミステリを狙ってるんだろうけど、脈絡なく複数視点で細かく視点が変わるので、どうにものめり込めない。ハッキングの手法も目新しいものがないし、物語も淡々と進んで退屈に感じてしまう。
    まだ続ける気があるような感じだけど、もうこのシリーズはいいんじゃないかな?

  • 「スマホを落としたただけなのに」シリーズ第三弾。
    他の方がレビューで記載されているように、
    もはやスマホは落とさない。苦笑
    落ちてはいたけど。苦笑

    1作目のキャラクターも登場するし、
    2作目のキャラクターも登場するし、
    もちろん逃亡した浦井も登場します。

    あれ、この人誰だっけ?
    この人は本当は誰なんだ??
    というのに加え、
    今回は国際規模の事件が起こります。

    今回は怖い、とか、ひやひや、というより、
    スケールが大きいですし、テロです。
    結果、浦井のハッカーの腕やレベルというような部分はあまり目立たなかったように思います。

    それでも面白かったですし、
    次回も読みたいと思う気持ちは変わりません!
    次作も楽しみにしています!!

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著者プロフィール

1963年生まれ。第15回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉作品『スマホを落としただけなのに』にて2017年にデビュー。他の著書に『ちょっと一杯のはずだったのに』『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』がある。

「2022年 『たとえ世界を敵に回しても』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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