スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800290144

作品紹介・あらすじ

神奈川県警生活安全サイバー犯罪対策課の桐野良一は、あるPCの中から、死体で見つかった女の情報を探っていた。
そのPCは、世間を震撼させた「丹沢山中連続殺人事件」の犯人のものだった。犯人は、桐野にある取引を持ちかける――。
いっぽう、巨額の仮想通貨流出事件が発生。
セキュリティ会社で桐野の恋人・美乃里のもとに、ハッカーらしき男からコンタクトがあり……。

「スマホを落としただけなのに」続編!

感想・レビュー・書評

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  • 公開当時に映画館で映画観てたけど
    内容を全く忘れていたので、ビクビクしながら読んだ。
    並行してNetflixで映画も観直し。
    映画の方が浦井の奇異で奇妙な姿が表現されてる感じ。
    巧妙な物語なので、想像のしにくさはあったかな。

  • サイバー犯罪対策課の桐野と前作逮捕され収監中の浦井が様々な事件に関与するクラッカー「M」を追う物語。
    前作ほど猟奇的なものはないものの、インターネット犯罪の専門的な事まで踏み込んだ内容。
    桐野の秘密と警察官を志した理由。新たな殺人事件の真相。桐野の恋人美乃里を追っていた男。そして浦井の謎明かしと秘密。
    終盤にかけて急展開の数々でした。
    次作「戦慄するメガロポリス」では、またどんな展開が待ち受けていることやら。
    とりあえずこれを読んだ後、フリーwi-fi使うのはためらわえるなぁ。

  • 続編ですね。

    楽しく読めました。

    映画の 「ハンニバル」を 思い出しました。

    インターネットの 犯罪では やはり ピカイチですね。

    前作の犯人 再登場。

    最後に 逃げましたね。

    ということは 次回作も あるんでしょうね。

    楽しみです。

  • 面白かった
    シリーズ第二弾
    けど、今回は誰もスマホは落としていません(笑)

    ストーリとしては
    サイバー犯罪対策課の桐野が主人公。前作の犯人の浦井と共闘して、Mと言われるクラッカーを追いかけます。
    Mは仮想通貨の盗難の犯人
    さらには、丹沢山中の殺人の容疑もあります。
    そして狙われる桐野の恋人美乃里
    Mは誰か?
    美乃里はどうなる?

    といったところなのですが、この辺は、なんとなくストーリが読めてしまいます(笑)
    しかし、本命はやはりサイバー犯罪、セキュリティ案件。
     仮想通貨の盗難
     フリーWiFiを使ったクラッキング
     HP改ざんからのランサム攻撃
     成りすまし
    とても怖い!
    特にフリーWiFiについては、ほんと気を付けたほうがよいと思いました!
    勉強になる

    前作同様楽しめました。

    お勧め

  • なんとなーく予想できた結果で、前作の方が面白かった。前作は読み終わった後に読み返したけど今回は読み返さなかった。
    外でwifiに繋ぐ際は気を付けよう。

  • シリーズ第2弾。
    1作目が発売されて、すぐ読んで、がっかりな感じで、本自体が売れた訳でもないのに、すぐ映画化されたことにびっくりしていたら、これまたすぐに第2弾が発売されたが、前作がとてもがっかりだったので、スルーしていたが、映画化の告知があまりにもテレビで流れているので、読むことに。
    あまりにも前なので、はっきりは覚えてないが、1作目に出ていた警察が今回の主人公なのだろうか?
    前作の事件で捕まっていた犯人の浦井が遺体を埋めた近くで、死後3年ぐらい経つ男女3人の遺体が発見される。
    浦井とは別の犯人がいると思われ、その犯人と思われる「M」と言う人物がネットの裏社会の人間と思われることから、刑事になったハッカーの桐野は凶悪犯の浦井と一緒に捜査に臨むが…
    今作もやはりネット犯罪の描写の部分が曖昧で、しかも個人情報の漏洩の恐怖があまり伝わって来ない。
    しかも、スマホを落としてないし、ラストの回収もかなり前から展開が読めてしまうし、トリックも雑だし、かなり微妙。
    ただ映画化されると、俳優さんの演技が加わるから、映像の方が面白さが増すのかも。
    間違いなく、小説の中の桐野の恋人の美乃里は全然警戒心がなく、恐怖心が全く伝わって来なかった。
    主人公の桐野も同様。浦井の凶悪犯ぶりも弱い。
    やはり映像化ありきの小説は微妙…

  • 前作の続きと聞いて読んでみました。
    専門的な単語も多かったですが、理解できる範囲だったので楽しめました。
    映画もみようと思います

  • なんだかネットには疎いので、ハッカーだかクラッカーだか現実にある事なのか、さらされ過ぎの世界に嫌気がさす感じです。

    今回は警察の中でわさわさしてるし、なかなか読み進まなかったけど、神奈川県警のHPが改ざんされたあたりから一気読みでした。スピード感が出たというか。

    改ざんした犯人はなんとなく気付いたけど、まさか浦井がって終わり方で、もう一冊が続きなのかしら。
    わからないけど、読まなくちゃって感じですかね。

  • 今回は個人というよりは、
    もう少し大きなスケールの話でした。
    ハッカーとクラッカーと。
    警察を巻き込んで滅茶苦茶ですが、
    いつか本当にこんな混乱が起こるのでは、
    と怖くなります。

    もう、誰が誰なんだか、わからなくなる。
    顔を見てても話をしてても、メールをしてても、
    本当にその人が、
    自分の思ってるその人なのか。

  • スマホを落としていない第二作目。
    前作で捕まった殺人鬼、浦井の取調べが続く中、新たな死体が発見される。
    だがそれは別の犯人による犯行だった。サイバー操作に行き詰まった警察は最終手段として浦井に操作協力を依頼する。

    一作目と主人公が変わって、サイバー犯罪対策の刑事・桐野が主人公。
    仮想通貨の盗難、ランサムウェア、なりすましなど、前作に引き続きサイバー犯罪の様子が描かれる。
    実際に起こった事件もモデルになっており、読んでいてこの事件モデルかーと思うことが多々ありました。

    本作の主人公はITスキルが高く、前作のなすがまま一方的に殴られる主人公よりも好感が持て、最後までワクワクして読めた。
    浦井との共闘が面白い。

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著者プロフィール

1963年生まれ。第15回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉作品『スマホを落としただけなのに』にて2017年にデビュー。他の著書に『ちょっと一杯のはずだったのに』『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』がある。

「2022年 『たとえ世界を敵に回しても』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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