明智光秀と斎藤利三 (宝島社新書)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299003331

作品紹介・あらすじ

明智光秀による「本能寺の変」の仕掛け人は、斎藤利三だった――!?

2020年のNHK大河ドラマは、明智光秀の生涯を描く『麒麟がくる』。いま改めて明智光秀が注目されています。
本書では、その明智光秀家の家老であり、「本能寺の変」の仕掛人と推定される斎藤利三を取り上げます。
「本能寺の変」をめぐる学説の最近のトレンドは「本能寺の変の原因は四国問題にあった」というもの。
この四国政策(対長曾我部対策)の転換において、斎藤利三の関与が明らかになっています。
本書によって、明智光秀や「本能寺の変」に対するイメージがガラッと変わります。

感想・レビュー・書評

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  • 本能寺の変の真相については本書でほぼ答えが出たんじゃないか。
    そう思える。

    ①長宗我部の取次と信長の四国政策転換
    斎藤利三と長宗我部元親の濃い姻戚関係=これは知らんかった。
    ②光秀折檻事件
    急拡大した光秀の所領。それに応じた陣容を整えるために他家の家臣を引き抜き。それが訴訟沙汰に。=説得力あると思う。料理が腐ってたは俗説。

    朝廷、義昭、イエズス会などの黒幕説はまともな反論で否定された、としている。


  • 『明智光秀と斎藤利三』

    山崎合戦の敗戦後、家臣筆頭と目される斎藤利三は、何故か光秀と行動を共にせず、近江の堅田で捕縛されます。利三は何者か?何かヒントがあるかと思い本書を手にしました。

    序章  光秀の前史-知られざる雌伏の前半生

       →明智十兵衛尉は土岐一族であったが、牢人して越前に居住。

       →光秀はおそらく越前で医術を学び、近江高嶋郡の田中城に籠城した際に口伝にて『針薬方』の知識を伝えた。(最近の研究成果の論考)

    第一章 光秀、ナンバー2に上りつめる-畿内方面軍の形成

       →東奔西走の活躍!激務が祟り病気に(>_<)山科言継が『病死説』も紹介。

    第二章 斎藤利三とは何者か

    →稲葉家の家臣ではなく与力の可能(^-^)

    →天正八年、長宗我部元親と秀吉の取次を利三が行っている!!!

    第三章 信長、四国政策を急転換す

    →イエスズ会シンパの織田信孝が重要!

    第四章 光秀謀叛-その真相を考える

    →信長の光秀折檻(>_<)フロイス日本史と稲葉家譜の関係・・・個人的には?

    終章  光秀と利三の最後

    →山崎合戦後に利三は光秀重臣の近江堅田の猪飼野秀貞の領地に潜んだが裏切られて捕縛(>_<)

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著者プロフィール

桐野作人 きりのさくじん  
1954年鹿児島県生まれ。歴史作家、武蔵野大学政治経済研究所客員研究員。歴史関係の出版社編集長を経て独立。戦国・織豊期や幕末維新期を中心に執筆・講演活動を行う。
主な著書に『織田信長―戦国最強の軍事カリスマ』(KADOKAWA)、『本能寺の変の首謀者はだれか』(吉川弘文館)、『真説 関ヶ原合戦』(学研M文庫)、『島津義久』(PHP研究所)、『さつま人国誌 戦国・近世編』1・2・3(南日本新聞社)など。

「2022年 『関ヶ原 島津退き口 - 義弘と家康―知られざる秘史 -』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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