日本のコロナ致死率は、なぜ欧米よりも圧倒的に低いのか?

  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299007131

作品紹介・あらすじ

新型コロナで日本人の死者の数はかなり抑えられる方向性が見えてきました。しかし、多くの国では死者が1000人単位どころか、1万人単位です。では、なぜ、日本人の死者が少ないのでしょうか。原因は、各国によって違います。イタリアでは医療崩壊、アメリカでは保険制度の問題と貧困層の経済状態などなど、いろいろあります。そこで、「なぜ、日本人の死者が少ないか」を切り口に、ヨーロッパ、アメリカだけでなく、アジア、アフリカ、南米まで広く取材。各国の事情通がレポートします。

感想・レビュー・書評

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  • 令和4年のGW後半の中日、天気も良くどこかへ出かけようかと思いましたが部屋の大掃除が途中でもあり、読み終わった本の整理をすることにしました。レビューを書きたい本が50冊以上部屋の片隅にありますが、半分を目標にしたいと思います。従って、付箋をつけた箇所全てを書いていると処理しきれないので、各々10箇所程度に絞ることにしました。この本は2020年8月に読み終えたものです。

    以下は気になったポイントです。

    ・日本でのコロナ死者数の少なさは、ウイルスの株の毒性の強弱よりも、感染者数そのものが少ないことに起因すると考えるのが合理的であるように思われる(p29)

    ・2020年1月28日、新型コロナウイルス感染症は、政令により指定感染症に指定された、これによりPCR検査で陽性と診断された患者については、無症状・軽症・重症を問わず入院することが原則となってしまった(p53)

    ・発症後間もない患者または病状が不安定な患者を受け入れる急性期病床では日本の病床数は世界一である、集中治療室のある病床は英国より少し多い、10万人あたり7.3で7位である(p62)

    ・室内では靴を脱ぐ文化の国々(日本、韓国、中国、台湾、タイなど)を見ると、感染拡大が限定的である(p70)

    ・血液型とそれぞれの感染症に対しての罹りにくさがある、A型はペストに、B型は天然痘に、AB型はコレラ、フィラリア、O型は梅毒や結核に罹りにくいといった特性があると知られている。(p75)

    ・2018年時点で米国において健康保険に未加入の国民は人口の8.5%にあたる、2900万人に上る。新型コロナの治療費は2−3万ドルかかり低所得者ならずとも多くの人が病院いいけない。現在は政府がコロナについて費用負担するとしている(p96)

    ・イギリスで感染者と死亡者が増えた理由の1つとして、経済格差、健康格差があったと注目している、亡くなった方の多くは黒人、アジア人が多かった。(p247)

    2022年5月4日作成

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著者プロフィール

五味洋治:1958年長野県生まれ。82年早稲田大学第一文学部卒業。83年東京新聞(中日新聞東京本社)入社、政治部などを経て97年韓国延世大学校に語学留学。99~2002年ソウル支局、03~06年中国総局勤務。08~09年、フルブライト交換留学生として米ジョージタウン大学に客員研究員として在籍。現在、論説委員。主に朝鮮半島問題を取材。著書に『朝鮮戦争は、なぜ終わらないのか』(創元社)、『金正恩 狂気と孤独の独裁者のすべて』(文藝春秋)、『父・金正日と私 金正男独占告白』(文春文庫)、『女が動かす北朝鮮 金王朝三代「大奥」秘録』(文春新書)などがある。

「2021年 『金正恩が表舞台から消える日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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