- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784299007353
作品紹介・あらすじ
30代後半、それぞれの持ち場で見てきた、似たような地獄。
マリリン・モンローが亡くなったのは36歳の時で、
遺体が発見された時、手には、受話器を握っていた。
彼女の孤独を「わかる」なんて絶対に言えない。
だけど、一人ぼっちの夜に受話器に手を伸ばす心理そのものは、
ものすごくよくわかる。
<イントロダクションより>
女性ファッション誌『オトナミューズ』の大人気連載「ここからは、オトナのはなし」の書籍化第3弾です。
夫婦関係、離婚、育児、恋愛、そしてこころとカラダ。
作家・LiLyが36歳から38歳の2年間を生きながら、
日々の悩みや葛藤をリアルに綴った23篇のエッセイ。
幾度となく辛い夜を乗り越えてきた、
それぞれの〝持ち場〟をもつオトナたちの本音に
「私は大丈夫だ」
―――あなたもきっと、そう思える一冊です。
感想・レビュー・書評
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あまりにも有名な、マリリン・モンローのワンシーンが飾るカバー。官能的な写真と、意味深気なタイトル。
私とは違う感性の人が書いた本だなぁと分かりながら、でもどこか惹かれて、手に取った。
多分彼女は、万人に愛されるわけじゃないけど、コアなファンには強烈に愛されるひと。
驚くほど率直な想いが詰まったエッセイは、とても色っぽくて、鋭利で。
私は多分、この本に深く頷くような感性ではこの先もないけれど、だからこそ、そんなひとの心を少し覗いたことで、少し自分のものの見方が広がった気がする。
同じ女性として、私とは全く違うひとだけど、違う部分は「そう感じているんだね」とそのまま丸っとリスペクト。
この本のカバーを見た時に感じた、「でも何故か惹かれる」という感覚そのままで、読むことができた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文章が柔らかい。女性の悩みや視点はなかなか理解するのが難しい。
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共感の嵐。
初めてオトナミューズで読んだ時には、自分の思いが言語化されていて稲妻が走った。
番人受けという訳ではない気がするけれど、はまる人にははまると思う。
人に対する温かさがじんわりと滲んでいる。