行動心理捜査官・楯岡絵麻 vs ミステリー作家・佐藤青南 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299016140

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと期待外れかな。

  • シリーズものだがここから読んでしまった。

    ある作家のアンチを狙って起こされる殺人事件。その真相はー?

    佐藤青南のイメージはかなり西野に近く、いろいろ観察されたのだろうなと思う。
    心理学を駆使しての犯人との丁々発止のやり取りも面白い。謎はさほど複雑でなく軽く読めるミステリ。

    章題の一つに「嘘はつかないが本当のこともいわない」という一節があり、これがとても印象に残った。
    これだよな、と。

    作中に実名でミステリ作家名が出ており(天祢涼、知念実希人、今村昌弘)こちらも読みたくなった。

  • なんと今回登場する敵は「佐藤青南」。これはきっと最強の敵に違いない、と思ったのには間違いがありませんでした。だけど……酷いよね(笑)。いやもちろん、これってフィクションですものねえ。そこは安心していいはず。
    売れっ子作家であるにも関わらず、その実態は作家のクズというしかありませんよ佐藤青南って! あ、もちろん作中キャラの方です。本の売り方といい、刊行した作品の正体といい、これは作家の風上にも置けないなあ。ってのでとにかく本好きとしても腹が立って仕方ない存在だったのですが。しかし彼の本当の願望がわかるにつれ、なんだか切なくなってしまったのも事実。作家というのも楽じゃない。いい本っていったい何なのだろう。単純に読んで面白いかそうでないか、好きか嫌いか、それだけでいいはずなのに。
    もちろんミステリとしても魅力的でした。まさかそこ? そこだったの!? ある意味常軌を逸した動機とその犯行には絶句。そして、これから先も強力な敵と立ち向かう展開になるのかな、ってので気になるラストです。

  • 作者と同名の登場人物と主人公楯岡絵麻との深層心理学対決なお話。

    作者と同名なので作者の人物像そのままと理解していいのか、全く別の人物として登場しているのかが読んでいてめんどくさくなった。

    こちらのシリーズもそろそろ限界が近いのかもしれませんね。
    と感じる一冊。

  • 2021/12/09 読了。

    図書館から。

    サクサク読めるけど、
    これ、作者の名前でなくてもよかったんじゃ…。
    個人的にちらついて・・・あんまり入りこめなかった…。

  • 刃物でめった刺しにした殺人事件の容疑者の男は、犯行は認めたが、なぜか被害者を認識していなかった。その後も酷似した殺害方法が続き、やがて被害者は皆、SNS上でミステリー作家・佐藤青南を批判していたことがわかる。佐藤は心理学を駆使する警察官が主人公のミステリーで人気を獲得。オンラインサロンを運営しており、多くの会員をもつ。佐藤に疑念を抱いた取調官の楯岡絵麻だが、佐藤は行動心理学に精通しており、絵麻に隙を見せない。さらに行動心理学で見破った事実は証拠にならないと豪語する佐藤。はたして佐藤青南の殺人教唆は成立するのか?

  • +++
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    +++

    小説のなかで、作家本人と主人公が戦うという奇を衒った設定である。しかも、作家自身も、絵麻と同様マイクロジェスチャーが判るという特性を持っており、しかも、読み取られたからなんだと開き直るので、取り調べも厄介なことこの上ない。こんなときには、地道な捜査がものを言うのである。筒井・綿貫コンビの活躍があればこその解決だろう。現実と虚構が入れ子のようになった物語であり、ミステリー作家・佐藤青南は散々な扱われようだが、かえって作家自身に関する興味は募るかもしれない。いろんな意味で愉しい一冊だった。

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著者プロフィール

佐藤青南
一九七五年長崎県生まれ。「ある少女にまつわる殺人の告白」で第九回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し、二〇一一年同作でデビュー。一六年に『白バイガール』で第二回神奈川本大賞を受賞。ドラマ化された「行動心理捜査官・楯岡絵麻」シリーズ、「白バイガール」シリーズ、絶対音感刑事・鳴海桜子が活躍する『連弾』『人格者』『残奏』など、著作多数。近著に『犬を盗む』『ホワイ・ダニット 行動心理捜査官・楯岡絵麻』『ストラングラー 死刑囚の逆転』がある。

「2023年 『残奏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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