新装版 君の名残を 上 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 305
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (536ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299026729

作品紹介・あらすじ

累計130万部突破『四日間の奇蹟』の著者・浅倉卓弥が描いた、渾身の浅倉版「平家物語」である『君の名残を』が装いも新たに復刊します。
幼馴染みで、剣道部主将を務める高校生・原口武蔵と白石友恵は雨が降りしきる下校途中、忽然と姿を消してしまう。二人が目覚めたそこは平安末期、動乱の前夜だった……。現代の高校生が、突然、平安時代の末期にタイムスリップし、それぞれが重要な歴史上の人物として生きていく壮大な歴史ロマンスです。

感想・レビュー・書評

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  • ずっと気になっていた、平家物語ベースのタイムスリップもの。大河ドラマのお陰で?ようやく復刊。読む前はよくあるファンタジー系恋愛・青春小説をイメージしていたが、これが思いのほか本格的な歴史小説にもなっていて、重みのある内容。しかも序盤から畳み掛けるような展開。いつの間にかどっぷりハマっていた。ミステリーとしても秀逸。過去に跳ばされた友恵(巴)と義仲の出会い、武蔵(弁慶)の試練、志郎(義時)の出自、そして黒幕?文覚(盛遠)の悲恋などどれも読み応えあった。いよいよ歴史が大きく動く下巻。数々の名場面が如何に描かれるのか、現在とどう繋がるのか、3人の運命の行方は…。

  • 面白そう!と思って読んだんだけど、再読と分かって何故か読むスピードが鈍ってしまった。ストーリーはあんまり記憶に残ってはいないんだけど、巴御前と武蔵坊弁慶って、どうやったってハッピーエンドにならない話だしなぁ…と言うことで。

  • ふぅ…終わった…という感じ。
    とても濃くて、とても不思議で、
    少しばかり混乱。
    日本史に弱く、人物の名前の
    読みづらさもあって
    なかなか混乱してしまった 笑
    少し間を開けて読んでしまうと
    ?っとなったり…

    上巻を読み終えた今の心境は
    少し辛い。この後に幸福が
    待っているのだろうか。と
    この戦乱の時代に 今 生きていなくて
    良かった、今に感謝だなぁ、と思った。
    生きていく形が定まっていて
    とても生きづらい時代だ。
    だからこそ 僅かなことが
    大切で幸せに思うのだろう。。。

    そしてこの小説の醍醐味は
    タイムスリップ。
    謎の部分は 少しホラーめいたミステリ。
    ここは もうワクワクと読み進めた。
    悲しく辛い話ではあったが
    この後、どうなっていくのか。
    何故、そうなったのか。
    とても知りたい!!

  • 四日間の奇蹟を読んで一気に惹かれてしまい、この本を購入。
    歴史モノ…ちょっと苦手かな…と思っていたが歴史上の登場人物は高校までに習った人たちで、なんとなくどんなことをしたかはまだうっすらと記憶に残っていた。
    動乱の世にタイムスリップしただけあって、上巻の途中からたくさん人が死んでいき恐ろしくて読むのをストップ。
    しばらく経って、やっぱり続きが気になってしまい改めて栞を挟んであったページをめくりだした。

    上下巻あるのでこれを読み終えてやっと半分。このあと下巻を一気読みして今感想を書いている。
    評価はラストまで読んでの点数。

    学生時代、日本史の授業を睡眠時間にしていた人にとっては登場人物が多くて厳しいかもしれない。幸い私は数学の授業がお昼寝タイムだったので問題なく読めた(笑)

  • 新装版でお値段も新しくなっていて迷ったけど読みたさに負けた。過去を変えてはいけないってパラドックス系の話はよくあるけど、少し路線が違ってたのが嬉しい。未来の人から見たら今のアレコレも必然なんだろう。

  • 現代の学生たちが落雷に巻き込まれたことがきっかけで過去にタイムスリップして、それぞれ巴御前、武蔵坊弁慶、北条義時としてその時代を生きるという話。

    その設定と上・下巻の装丁に惹かれて手に取った本ですが、世界観や各勢力の背景など歴史小説によく出てくる説明部分が苦にならないほど文章が肌に合いました。

    こういう相性の良い本との出会いは、読書の楽しみの一つだなと実感するのでした。

  • 図書館で読んで「面白い!!」と思ったので、文庫が出たらぜひ買おうと楽しみにしていましたが、いざ文庫が出てみたら、解説がびっくりするぐらいもんのすごい低クオリティで、「これは作品のよさを逆に減らしてる……!!!」と思って買わなかったので、この度新装版が出てとても嬉しかったです。しかも解説もちゃんと新しくなってる!!
    物語としては、終始胸がかきむしられる感じでした。読後、ふうって大きく息を吐きたくなるような。

  • あらがえない運命、人生に立ち向かわなければならない恐怖。
    歴史で名を残した人物たちの葛藤。
    残酷な時代

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著者プロフィール

作家・翻訳家。東京大学文学部卒。レコード会社洋楽部ディレクター等を経て作家に。
著書に『四日間の奇蹟』、『君の名残を』(以上宝島社)、『黄蝶舞う』(PHP研究所)ほか、訳書に『安アパートのディスコクイーン─トレイシー・ソーン自伝』、『フェイス・イット─デボラ・ハリー自伝』(以上ele-king books)、マット・ヘイグ『ミッドナイト・ライブラリー』(ハーパーコリンズ・ジャパン)、テイラー・ジェンキンス・リード『デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃』(左右社)など多数。

「2022年 『ボクのクソリプ奮闘記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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