歌舞伎町と貧困女子 (宝島社新書)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299034823

感想・レビュー・書評

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  • タイトルが間違ってると思った。貧困女子じゃない。風俗や売春、パパ活して金持ちだよ。
    普通の会社員よりも。
    頭、思想は貧困だ。

    貢ぐって気持ちがよく分からない。
    手持ちのお金が足りないから風俗やろう!売春やろう!って考えちゃうのがどうも分からない。
    我慢しよう、ってならないんだね。

    家族とのエピソードがあったけど、信じられないクソ親もいるんだな…

    この本読んでそこら辺の若い子が皆んな体売ってるように見えるようになった。よくない。

  • 【結論】
    非常に現代社会の問題を深く深く細かく書いてあり、心への刺激が強いが歌舞伎町の「今」のことを知る入り口としては読んでおいて損はない本だ。

    【感想】
    「トー横」と聞いてYouTubeやテレビでニュースやドキュメンタリーを観た人は私以外にもいると思う。
    本書はYouTubeやテレビの女性へのインタビューでは語られない(放送できないような)深い部分まで書いてある。
    この歌舞伎町という誰でも受け入れてくれる街ではZ世代の女性を中心に、どのような人がいて、なぜ立ちんぼなどをするのかが細かく書いてある。

    正直に話すと私とは比べ物にならない想像を絶するような経験をしている同年代の女性の話を読み、何度か心が痛んだ。
    YouTubeやテレビのコメントの多くは基本的に見下して、「自分はこうならなくてよかった」とか好き放題言っている。しかし歌舞伎町の多くは助けが本当に必要だった時に助けてもらえず、自身の力で生きていく道を選んだ人だということをこの本を読んで&実際に歌舞伎町にいる人と話して改めて実感させられる。

    テレビやネットで話題になる一部を全てと捉えて見下してバカにするのは簡単だが、セーフティーネットからハズレかかっているがなんとか頑張って生きている人へ救済の道を新たに作ることが我々にできる彼らの「応援」なのではないだろうか。

  • おじさんのお金がホストの懐に入ってくる

  • 個々の事情は違っても、歌舞伎町生態系の頂点に立つホストとそれに貢ぐ若い女性、さらにその女性に貢ぐ中年男性という構図。

    ホスト通いにかかる多額の金銭を稼ぐために簡単に体を売る女性。
    競争が激化し、低年齢化、低価格化も進む。

    多くの女性が劣悪な家庭環境や精神疾患をかかえ、承認欲求を満たされたいがためにホストに依存する。
    そこに単純な善悪の基準は当てはめられないし、すべての原因がそこにあるとも言えないだろうが、ホストの存在(やそのあり方)が「貧困女子」を増殖する大きな要因となっていることは間違いない。

    「貧困女子」が社会問題化する中で、ホスト業界も社会問題化していくのだろうか。

  • 本当に世の中は知らない世界が多いなと改めて痛感する本だった。
    売春するのはもちろん問題だが、その背景にあったその少女たちの生い立ちや社会の環境が課題であると、改めて痛感させられる本だった。
    それにしても、本の中で出てくる中年男性が、あまりにも醜くてたまらない。

  • 風呂読書。多少盛ってるかもしれないけど、とりあえずウシジマくんな話。話題の某団体がかかわってる世界でもあるわねえ。地下アイドルに通う人々を「素人童貞」みたいなあれがいやな味があるんだけど、中村先生だからしょうがない。

  • この著者得意の貧困女子ルポ・シリーズ(なのか?)の最新作である。

    新宿歌舞伎町がかつてのような“ヤクザとおじさんたちの街”から、Z世代を中心とした“貧困女子たちの坩堝”に変わった現状が活写されている。

    歌舞伎町を舞台にした“弱者たちの食物連鎖”が、さまざまな角度から描かれている。

    イケメン・ホストたちがその連鎖の頂点にいて、貧困女子たちは体を売って彼らに貢いでいる。
    一方、貧困女子たちはオッサンたちから金を奪い取る。暗澹たる食物連鎖が成り立っているのだ。

    トー横キッズ、地下アイドル、ホスト狂いの女子大生など、多彩な貧困女子が登場するが、程度の差はあれ、みんなぶっ壊れている。登場する女性たちの10年後の人生が想像しにくいほどだ。

    次々と語られる衝撃的エピソードにグイグイ引っ張られて、すぐに読めてしまう本だ。

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著者プロフィール

1972年生まれ。ノンフィクションライター。AV女優や風俗、介護などの現場をフィールドワークとして取材・執筆を続ける。貧困化する日本の現実を可視化するために、さまざまな過酷な現場の話にひたすら耳を傾け続けている。『東京貧困女子。』(東洋経済新報社)はニュース本屋大賞ノンフィクション本大賞ノミネートされた。著書に『新型コロナと貧困女子』(宝島新書)、『日本の貧困女子』(SB新書)、『職業としてのAV女優』『ルポ中年童貞』(幻冬舎新書)など多数がある。また『名前のない女たち』シリーズは劇場映画化もされている。

「2020年 『日本が壊れる前に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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