地球温暖化「CO2犯人説」の大嘘 (宝島社新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299039842

作品紹介・あらすじ

地球科学者の9割は、脱炭素のウソを知っている!
「環境ビジネス」でいったい誰が儲けているのか――


若き活動家、グレタ・トゥーンベリさんのスピーチにおいて繰り返された、
“How dare you!” (よくもぬけぬけと!)というフレーズは記憶に新しい。

世界中が正しいと思い込まされている「脱炭素社会の実現」だが、その実、
国連主導の地球温暖化人為起源CO2説にはねつ造や欠陥が含まれていることを指摘する専門家は少なくない。

本書では、環境保護運動の科学的検証と経済合理性を大テーマに、「CO2犯人説」などの矛盾と危険性について掘り下げる。

●異常気象の原因は「偏西風の蛇行」
●欠陥だけけのIPCC気候変動モデル
●グレタさんが中国批判しない理由

※本書は2020年2月に小社より刊行した単行本『地球温暖化「CO2犯人説」は世紀の大ウソ』を改訂し、新書化したものです。

【目次】
第1章 地球温暖化の原因は人為起源CO2ではない
第2章 IPCCとメディア報道の嘘
第3章 本当の地球環境問題とは何か?
第4章 国連が招くカオスとプラネタリー・バウンダリーの真実
第5章 人類史上最大の試練の時代
終 章 これからどうすべきか?

感想・レビュー・書評

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  • ●国連が主導する地球温暖化人為起源CO2説は、誤った根拠に基づく説明にもかかわらず、地球全体の環境に大異変与えると言う大げさな、非科学的プロパガンダを掲げて、先進国だけでなく、開発後進国まで含む全世界の80億人を巻き込んだ、科学史上の一大事件となっている。
    ●科学者の9割以上が信じていない。いずれその嘘がばれる。
    ●地球平均気温に雲が与える影響は大きい。
    ●わかりやすいから「すべてCO2が悪い」と言われているだけ。太陽風の影響や火山の噴火や海洋の影響。CO2を減らすだって気候変動は絶対に変わらない。そんなことに無駄なお金をかけるんだったら、人間が自然変動に対応できるような策をとっていくべき。
    ●もしシロクマが現在のレベルの地球気温で死ぬのであれば、現在より気温が高かった6000年前の時代や、中世の温暖生の時代は生き延びることができなかったはずである。
    ●温暖化が生態系を破壊しているのではない。人口増加による食料が必要になり、大型野生生物の食料や、住処を人間が奪ってきた事が生態系破壊の原因。
    ●温暖化が進行すると、農地が移動すること。ロシアやカナダが穀物の一大産地になる可能性がある。世界の陸地は高緯度地帯に多い。農業に適する土地が増えると言うことを意味する。
    ●研究者たちが温暖化を支持する理由は、研究費を獲得するため。
    ●環境原理主義と経済的利害で結びついている「気候産業複合体」温暖化のリスクを煽り、風力や太陽光への巨額な再エネ補助金を持続させようとしている。
    ●富裕層にとって、環境NGO、環境産業への支援は免罪符であり、自分たちの富への攻撃を避ける最良の手段である。
    ●異常気象の原因は、すでに明らかになっている。偏西風が蛇行することが異常気象を引き起こす原因なのである。
    ●昔より暑くなったのはヒートアイランド現象が原因。地球全体が温暖化していると言うことではない。ゲリラ豪雨の原因も同じ。
    ●異常気象は、寒冷化の前兆と言う学術的根拠。江戸時代の頃に、小さな氷期があり、地球規模で気温の低下が起きたことがわかっている。
    ● 重油1立方メートルを燃やして得られるのと、同じだけのエネルギーを、高さ100メートルのダムを使った水力発電出るには、何立方メートルの水が必要か。答えは40,000倍!
    ●左翼環境活動家が、温暖化ガス排出削減を真の意図としていない事は、彼らが世界最大の二酸化炭素排出国である中国をほとんど批判しない点に見て取ることができる。
    ●日本の食料自給率は40%。多くの若者が虚業の世界に生きることを夢として、地味な実業にはほとんど人材が集まらなくなっている。

  • 「温暖化はCO2が原因」決めつけは常に危うい。科学とは不確実性に溢れた自然の中に確からしいことを見出すこと。より高い可能性を示し、行動の選択を極力誤らせないようにするもの。直感の方が正しいこともある。「CO2の温暖化への寄与度は低い可能性が高く、将来起こり得る危機への対処を間違える恐れがある」…科学に誠実になればまわりくどい指摘になる。歯切れが悪い。だから根拠が薄弱でも決めつけてくれる「CO2犯人説」に大衆は流れる。否定の可能性も追求しなければ信憑性は得られない。反証を封印しようとするのは後ろめたさから?

  • 多数の筆者による作品。
    主として科学的視点,哲学的視点で語られている。

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著者プロフィール

丸山 茂徳(まるやま・しげのり)
1949年徳島県生まれ。スタンフォード大学、東京大学などを経て、1993年から2019年まで東京工業大学教授および特命教授・特任教授。地質学、地球惑星科学を専門とし、地質学会賞、アメリカ科学振興会フェロー、紫綬褒章、トムソンサイエンティフィックリサーチフロントアワード、アメリカ地質学会名誉フェロー、瑞宝中綬章ほか受賞・受章、著書多数。

「2024年 『TEN vol.5 科学教育の現在と未来』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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