京都伏見のあやかし甘味帖 欠けた朱雀の御石探し (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 111
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299048011

作品紹介・あらすじ

累計33万部突破の大人気シリーズ最新刊です! 失踪した虎太郎を連れ戻し、彼からプロポーズを受けたれんげ。将来のため、虎太郎は目前の大学卒業と就職に向けて必死に日々を過ごしていた。年が明けると、れんげは仕事先で教えてもらった吉田神社へ初詣に行くことにした。そこで、午頭天王と再会し、「朱雀石を探してほしい」と頼まれる。調べを進める中で、れんげと虎太郎が出会ったのは、日本料理の祖・藤原山蔭だった。朱雀石探しに協力してくれるという山蔭と共に、れんげはまたも京都を駆け回ることになる。好評の「和菓子案内vol.2」巻末掲載!

感想・レビュー・書評

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  • だいぶ平和な一冊です。
    京都のお正月を神様に振り回されながら過ごしていました。あまり、攻撃的な回ではなかったので安心して読めました。

    危ないこともなく、お菓子の描写も安定に美味しそうでした。

    れんげさんがどんどん可愛らしくなっていきますね。

  • 今回は平和だったなぁ。
    れんげさん、こたろうにデレてるので安心する。

  • 神様の名前が難しい。名前がいくつもある神様もいるし。よくよく考えると神様同士の関係も良好と言えないものもあるし、最後についていたあやかしや神様の解説がありがたい。和菓子やお酒も毎回美味しそうでとても魅力的。私自身は普段どちらもあまり口にしないのですがこのシリーズを読むと口にしたくなる、というか京都に行きたくなる。虎太郎の天女様からの加護はまだ続くのかな。蓮華が京都に来てまだ一年なのね、虎太郎と婚約したけど早く結婚しちゃえ。

  • 虎太郎と婚約したれんげは、今度は木島神と牛頭天王から、吉田神社の朱雀石を見つけて欲しいと言われる。
    吉田神社の秘密を知ると、れんげは木島神や日本料理の祖の山陰に疑心暗鬼になる。
    しかし、神様はやはり優しいもの。それぞれが自身より他者の幸せを祈ったがための結果に、気持ちが暖かくなる。

  • 「正月準備」
    言葉巧みに次々と働かされ。
    こうなることが分かっていたのであれば、始めから一言伝えればいいのにな。
    事前に台本でも準備していたのではないかと疑うくらい、人の使い方が上手いな。

    「虎太郎の甘味日記 ~試餅編~」
    見た瞬間に反応した理由は。
    それだけ手に入りにくいものが目の前に出されたら、誰だって驚きと嬉しさで素早い動きをするだろ。

    「初詣」
    代わりになるものを探して。
    いくら理由があったとしても、一人で来ていたら怒られるのは当たり前だろ。
    無理な願いかと問われれば微妙なところだが、何がいいのか検討をつけずらいな。

    「虎太郎の甘味日記 ~白餅編~」
    ゆっくり味わっていた時に。
    本来の目的を忘れてしまうほどの出来事だったとはいえ、思い出した時の衝撃には頭を抱えそうだな。

    「四神」
    間違っている事を指摘され。
    開けられた場所の意味と、それが態としているのなら何を意図しているのか。
    素直に信じて叶えてあげたい気持ちがあったとしても、こうなると無理だろうな。

    「れんげのうわばみ日記 ~雉酒編~」
    迷信と入手しやすさの違い。
    過去には簡単に食していたものも、今では手に入り辛かったり口にしなくなったものは多いのかもな。

    「御饌」
    喧嘩ばかりでも後悔はせず。
    過去に遡れば理由も分かるだろうが、時代と共に変わっていくべきなのかも。
    一人で全てを抱え込み話さないのは勝手だが、残された方は心残りしかないだろ。

    「虎太郎の甘味日記 ~鳰の浮巣編~」
    動揺を隠しきれないほどに。
    あんな飛び出し方をされたら心配しかないだろうが、無事帰ってくることを祈るしか出来ないだろう。

    「庖丁式」
    嘘をついてまで急いだ理由。
    本当のことを素直に話していれば、疑心暗鬼にもならず快く手伝えただろう。
    病院にいることは良くないことだと、子供だからこそ思い込んでしまったのだろ。

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著者プロフィール

2014年よりWeb上での小説公開を開始。『乙女ゲームの悪役なんてどこかで聞いた話ですが』にて出版デビューに至る。

「2016年 『乙女ゲームの悪役なんてどこかで聞いた話ですが5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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