丁寧に読む古典

著者 :
  • 笠間書院
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784305703521

作品紹介・あらすじ

魔法の筆記具、
毛筆によって生み出された仮名文を
活字で味わうために知っておくべきこと。

毛筆によって生み出された仮名文を活字の校訂テクストで読み味わうため、平安時代の仮名と現今の平仮名との特性の違いを明確に把握。失われた平安びとの仮名運用感覚を取り戻す。
仮名書道に親しむ人も必読。

毛筆で書かれた原典がもつおもしろさがわかる。
墨の濃淡・文字の大小・配置……
筆跡の美しさに留まらない、書写した人物の心に触れる。

感想・レビュー・書評

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  • しんどかったー。

    清濁を表記しないことの意識。
    和歌において、限られた語数の中で一次的な読みと二次的な読みを展開出来ることを知った。
    掛詞も、なるほど、そういう点で重要な技巧だったんだな。浅はかだった……。

    また、『方丈記』冒頭の「うたかた」とは何か、についての部分も面白い。
    結局のところハッキリした結論は出ないものの、単純に水の泡とすることの難点。また「うたがた」との読みの指摘。

  • 09/1/27
    正誤表,まもなく公表される。

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著者プロフィール

出生 1929年、東京。
筑波大学名誉教授。文学博士。

著書
日本声調史論考(風間書房・1971)
国語史学基礎論(笠間書院・1973:増訂版 1986:簡装版 2006)
いろはうた—日本語史へのいざない(中公新書 558・1979:講談社学術文庫・2009)
日本語の世界7〔日本語の音韻〕(中央公論社・1981)
仮名文の原理(笠間書院・1988)
やまとうた—古今和歌集の言語ゲーム(講談社・1994)
仮名文の構文原理(笠間書院・1997:増補版 2003:増補版新装版 2012)
日本語書記史原論(笠間書院・1998:補訂版 2000:新装版 2006)
日本語はなぜ変化するか—母語としての日本語の歴史(笠間書院・1999:新装版 2013)
古典和歌解読—和歌表現はどのように深化したか(笠間書院・2000:増補版 2012)
日本語の歴史—青信号はなぜアオなのか(笠間書院・2001:新装版 2013)
みそひと文字の抒情詩—古今和歌集の和歌表現を解きほぐす(笠間書院・2004:新装版 2012)
古典再入門—『土左日記』を入りぐちにして(笠間書院・2006)
丁寧に読む古典(笠間書院・2008)
伊勢物語の表現を掘り起こす—《あづまくだり》の起承転結(笠間書院・2010)
平安古筆を読み解く—散らし書きの再発見(二玄社・2011)
日本語を動的にとらえる—ことばは使い手が進化させる(笠間書院・2014)
土左日記を読みなおす—屈折した表現の理解のために(笠間書院・2018)

解説執筆
小川剛生(おがわ・たけお 慶應義塾大学文学部教授)

「2020年 『新版 徒然草抜書 表現解析の方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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