おかしいぞ! 国語教科書: 古すぎる万葉集の読み方

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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784305708151

作品紹介・あらすじ

教科書に書いてあることは、時代遅れ? 間違いがあるなんて!? 記述が昭和の時代から更新されていない、教科書の万葉集を徹底分析。
最新の情報に基づく読み方と、古典が好きになる授業方法を提案しつつ、教材の本当の姿と面白さを伝える、研究者からの熱いメッセージ。
中学・高校の先生、先生を目指す人、古典愛好家、必読の書。高校「国語総合」教科書、全23種の解剖所見付。
上代文学会監修。執筆は、多田一臣/菊川恵三/城﨑陽子/永吉寛行/野口恵子/佐藤織衣/鈴木雅裕/佐藤愛/品田悦一/吉村誠。

【本書は、中学・高校の先生方や教職を目指す学生さんたちに読んでほしいと考え、企画したものである。教える立場の方々に、教材の裏側にある問題点などについても、理解していただければ幸いである。もちろん、教育問題は子を持つ親御さんたちにとっても切実なことであろう。したがって、若い人たちを育てる責任のあるすべての方々に、本書を手に取ってほしいと願っている。
本書は主に『万葉集』を扱っているが、これは一人『万葉集』の問題ではない。教科書の古典の教材には、どんな問題が潜んでいるのか。教材とされたものに関する研究の現状はどのようなものなのか。本書はその一部に過ぎないが、研究者の側から情報を提供し、それを世間の方々に知っていただくことで、現在のチグハグな状況が少しでも改善すればと念じている。】「はじめに」より。

著者プロフィール

1975年、東京大学大学院修士課程修了。
千葉大学助教授、東京大学教授、二松学舎大学教授等を歴任。
現在、東京大学名誉教授、博士(文学)。
著書に『万葉歌の表現』(明治書院)、『大伴家持』(至文堂)、『日本霊異記』(全三巻、ちくま学芸文庫)、『古代文学表現史論』(東京大学出版会)、『額田王論』(若草書房)、『万葉集全解』(全七巻、筑摩書房)、『古代文学の世界像』(岩波書店)、『『古事記』と『万葉集』』(放送大学教育振興会)、『柿本人麻呂』(人物叢書、吉川弘文館)、『高橋虫麻呂と山部赤人』(笠間書院)、『古事記私解Ⅰ・Ⅱ』(花鳥社)、『万葉樵話』(筑摩書房)など。
編著書に『万葉集ハンドブック』(三省堂)、『万葉への文学史 万葉からの文学史』(笠間書院)、『万葉語誌』(筑摩書房)など。

「2023年 『山上憶良』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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