コミュニティによる地区経営

  • 鹿島出版会
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784306046689

作品紹介・あらすじ

縮小する日本の行く末を導くシナリオ。第一線の論者たちがコミュニティマネジメントによる地域力再生を提言。

感想・レビュー・書評

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  • 「コミュニティ」の定義もなく言及もほとんどない。コンパクト化の限界とそれに代わる処置としてのCMA。理論やモデル中心の言説で現実とのリンクが希薄。

  • 518.8||On

  • 本書は、わが国の人口減少に対応するため、政府が進めるコンパクトシティ政策の対抗案として、住民による地区の管理(CMA)を提言している。
    CMAとは、住民が住みよい地域をめざして地域空間の運営と管理を長期にわたっておこなうために設立する組織である。
    今後、CMAが活躍する分野は無限だ。本書は、丸亀商店街や柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)の取り組み事例をはじめ、地域単位で安い電力を購入する事例など、CMAの可能性について、多くの先進事例から言及している。
    ただ、少し本書の残念なところは、各事例において、CMAの主人公たる住民の声がほとんど掲載されていないことだ。
    もう少し、各事例のページ数を割いて、それぞれCMAの主人公が何を考え、どのような課題に直面し、そして今後どうしていきたいのかという「現場の声」を聞きたかった。

    ただ、本書は、様々な観点からまちづくりを学ぶことができ、読み応え十分だ。
    本書は、今後のまちづくりリーダーとなる住民一人ひとりにとって、必読書となることだろう。

  • 東2法経図・6F開架 518.8A/O67k//K

  • 人口減少社会の解決策としてコンパクトシティ政策の限界を示し、CMA community management association 地域経営組合の可能性について具体像を描こうとしている本。

    マンション管理組合の組織からの展開や地域内の循環居住によるコミュニティ形成の提案、地域包括ケアとの連動、二地域居住やサステイナブルタウン等の都市経営、コミュニティコンビニ、カフェ、空き家再生という小さな動きまで、現実的な発展へつなげようというメッセージを感じる。

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著者プロフィール

1949年生まれ。建築家・都市計画家。東京大学名誉教授。共著書に『新国立競技場、何が問題か』(平凡社)、『シュリンキング・ニッポン』(鹿島出版会)などがある。

「2015年 『 〈小さい交通〉が都市を変える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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