本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
- / ISBN・EAN: 9784306051720
感想・レビュー・書評
-
ポスト・モダニズムの建築家、石井和紘の寄稿集。著者の言ではないが、次の一節はモダニズム後の迷走した時代の空気を色濃く反映している。
「木島 80年代は、他人のことをまったくほんとうに考えない人ー自覚があるかどうからわからないんだけれども、そういう人たちが確かに残るだろうと、……他人がわかってくれるかなあ、なんて考えるやつはね、まあ80年が最後で90年までは生き残れないんじゃないか。」
2020年代の現代、建築にはよりいっそう社会性が求められ、幸いにもこの予言とは逆方向に展開している。
本書は、1980年頃の建築家や作品の評価軸を得る上で有用で、取り分け基町高層住宅のインタビューは貴重な記録となっている。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示