夕駅

著者 :
  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309011554

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  • #道浦母都子 #短歌 遠き電話に酔いて掠(かす)るるひとの声運河を遡る海霧を言う p9  いち早き春の光に会いに来ぬ黒南風(はえ)渡る波切(なきり)の海に p12 はたはたとスカーフ靡くこの果たて砲声止みしあの海がある 今日霞む遠州灘は神島の墨色濃ゆき輪郭を置く p13 潮溜り時間溜まりの砂の上ひとも私も言葉も凝(こご)る p14 運輸省海上保安庁第四管区大王埼航路標識事務所なりけり p15  両手にて君の冷えたる頤(おとがい)を包みていしは冬の夕駅

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著者プロフィール

1947年和歌山市生まれ。大阪の北野高校時代に「朝日歌壇」に投稿の1971年に近藤芳美を訪ね、80年12月、全共闘世代の心情や理念を率直に歌った歌集『無援の抒情』を刊行、世代を代表する歌人として注目を集めた。81年、同集により第25回現代歌人協賞受賞。その後歌集は、『水憂』『ゆうすげ』『風の婚』『夕駅』『青みぞれ』『花やすらい』『はなぶさ』を刊行、その他の著書に小説『花降り』『光の河』、エッセイ『百年の恋』『たましいを運ぶ舟』などがある。

「2017年 『歌集 花高野 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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