やきそばパンの逆襲

著者 :
  • 河出書房新社
2.96
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本棚登録 : 39
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309016276

感想・レビュー・書評

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  • 新しいメディアが登場する度に読み直したい本

  • 橘川幸夫という人物は、私にとっては「ロッキング・オン」の創刊時のメンバーであり、「ポンプ」という奇妙で興味深い雑誌を立ち上げ、その後広告関係でなんか仕事をしていた人というイメージ。以前、何冊か書籍を読んだこともある。

    小説を書いていたとは知らなかった。
    2011年になって、2004年に書かれたというこの本を読んだ。
    これはキツイ。

    登場人物が世の中をわかったように語っているだけに、
    そしてそれがグーグル以前の世界観だけに
    かなりお寒い内容となっている。

    さらに困ったことに、この小説があくまでも著者が伝えたいことを
    載せる入れ物でしかないこと。

    エッセイ、評論で書かれるよりも、人によっては読みやすいと
    思うかもしれないが、それだけでしかないという内容と思えた。

    読書の喜びがほとんどなかった。
    既知感にあふれる、物言い、主張が
    操り人形のような登場人物からありがたそうに語られる。
    著者に対する今までの印象が変わってしまった。

    雑誌の連載ならまだしも、どうやらこれは単行本の書き下しのようだ。
    著者、編集者は10年後にこれがどう読まれるか危惧しなかったのだろうか。
    ちなみに著者が結論で登場人物に演説させている「やきそばパン」は
    松岡正剛の語る「たらこスパゲティ」と相通じるものがある。
    ただ、「やきそばパン」は「たらこスパゲティ」より表層的な印象に思えた。

  • 章事に主人公になり、脇役になり…。
    見た事のある名前がうろうろとして、違ったタイプの人が存在するので
    そういう点に関してはすごいな〜と思うのですが、話の内容は
    やきそばパンとはまったく関係なかったですw

    社会について? でしょうか。
    こう思う、ああ思う、こうなってはどうだ、というような
    政治についてを語り合っているのが多かったです。
    これが多いと、ただの日常…と思っていた話の方も
    最近の社会についてのようで、あまり面白くなかったです。

  • 軽い感じの推理小説かと思ったのに全然違いました。でも、「イメージ広告より店舗広告だ」とか常識なのかもしれないけれど知らなかったことがたくさん書いてあって楽しかったです。

  • タイトルで選んだ
    『やきそばパン』ってどこ?
    やきそばパンって話に出てきたか?
    経済や、ネットが好きな人はオススメかもん・・・

  • マーケティングとは。というビジネス書だと思って読まないとダメです。小説の体裁を採っていて、それが×××なところに気をとられてちゃダメだってば。

  •  タイトルに惹かれて読んでみたけどタイトルは最後にちょろっと出てくるだけだった。

  • ビジネスのヒントが詰まった本。インターネットが好きな人にはお薦め。

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著者プロフィール

1950年2月4日、東京生まれ。'72年、渋谷陽一らと音楽投稿雑誌「ロッキング・オン」創刊。'78年、全面投稿雑誌「ポンプ」を創刊。その後、さまざまなメディアを開発する。'83年、定性調査を定量的に処理する「気分調査法」を開発。商品開発、市場調査などのマーケティング調査活動を行う。80年代後半より草の根BBS「CB-NET」を主催、ニフティの「FMEDIA」のシスオペを勤める。'96年、株式会社デジタルメディア研究所を創業。インターネット・メディア開発、企業コンサルテーションなどを行う。アーツカレッジ・ヨコハマ(旧神奈川情報文化専門学校)のマルチメディア科を立ち上げプロデュースを行い専任講師。武蔵野美術大学非常勤講師、日本デザイン専門学校講師などを経験。現在、多摩大学経営情報学部客員教授。キーマン・ネットワーク「コンセプト・バンク」を運営。
〈著作〉
『企画書』『メディアが何をしたか?』『なぞのヘソ島』『一応族の反乱』『生意気の構造』『暇つぶしの時代』『やきそばパンの逆襲』『ドラマで泣いて、人生充実するのか、おまえ。 』『希望の仕事術』『森を見る力』ほか共著、編著多数

「2016年 『ロッキング・オンの時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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