- Amazon.co.jp ・本 (106ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309018355
作品紹介・あらすじ
ブッダ、束縛という名の息子ラーフラ、孫のティッサ・メッテイヤ。人間ブッダから始まる三代を描いた新しい才能。第44回文藝賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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ブッダに子供が居たことも知らなかったので、その辺り息子ラーフラの懐かしむ気持ちが捨てられず過去により人は老いるみたいなところは興味深かった。が、読後の感想といわれると「よくわからなかった」しか表現できない。
最後、ブッダの孫のメッテイヤが到達した林冠の世界とは、遥かなる大きな視野を意味するのでしょうか・・・。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
時々、タイトルにも帯にも呼ばれてないのに、不思議と吸い寄せられる本があります。
大抵は、「冒頭のセンテンスに惹かれて読む」か、「冒頭のセンテンスに惹かれなかったから読まない」のどちらかなんですが、今作は珍しいパターンでした。
「冒頭のセンテンスに特に惹かれなかったのに読む」
我ながら謎。
自分でもよくわからないまま読み終えました。
うーーーーーん。
何に惹きつけられたのかは結局わからずじまい。
こういう出会いもあるから、読書って面白いですよね(苦しい
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肝心の子供
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ブッダ三代の話で、普通に読めば「ふーん」て感じだったかもしれないけど、新聞で読んだインタビューで「子供が生まれて人生変わった、その後書いた小説」とあって、それを知って読むと、ブッダに子供が生まれた26ページから27ページ、それを書くためだけの本なんじゃないかと思えた。子ができると人生変わるんだね。手塚治虫の「ブッダ」、もう一度読み直したい。
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NHK朝のラジオに会社勤めをしながら作家をなさっていた自身が主演され、作家に集中したいと会社を辞めたことを話された。本書が紹介され、とても意味深い小説のようだったので、図書館で借りたら薄い。
「肝心」は名と思って読んだら形容詞で、始まりはブッダが出家する前から。
ブッダの小説?と世界で一番有名な人物のひとりが登場する物語が不思議すぎて(私自身に)冒頭は頭に入ってこなかった。
手塚先生も描き、聖☆おにいさんを思えば不思議はないのだが、仏教にブッダの歴史の本はないとかいうし、一般人がこの人(?)を主人公にするなんてびっくり、と。
近頃の漫画は絵ばかりで会話、文字が少ないことに驚いたのと同じ印象を受ける。現代人の傾向として濃さやクドさはダメ。あっさりがスタイリッシュ。
小説も字がない(短編と言う意味でなしに)観念的な時代に入ったか。
されど、この小説の表現は悟りを開いた瞬間、突き抜け感を表現してるのか、鮮明な景色が眼前に広がるうまさもある。
ブッダのことはよくわからないベールに包まれてるに近いわたしの理解もかゆい所に手が届かないながらそこはかとなく言いたこと、伝わるわ~というカンジ。
きっと素晴らしい本なのでしょうが、うん!納得だ!!というほどには手ごたえがない。
それは読み手が悪いのでは?と言われそうだが、そんなところが現代風。
昔の本は短くても長くても「!!!!」と感じて、何かがサクレツするもの、今でも。 -
あっという間に読み終わった。
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ブッタ、息子のラーフラ、孫のティッサ・メッティヤのお話。
ブッタに関してはいろんな期待が高まり過ぎてて物足りなさもあるけれど、全体をみると三代を描いた壮大な小説。タイトルが粋。 -
小説に飲み込まれそうになる、というのははじめてでした。
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シッダールタ、ラーフラ、ティッサ・メッテイヤと三代に渡る物語。
シッダールタが出家しブッダとなり、息子ラーフラが教団に入り掟を破って産ませた子供がティッサ・メッテイヤ。
話の方向が全く見えず、ついて行くのが大変でした。百ページそこそこの本なのに気を張った読み方をしてしまいました。
シッダールタから始まり、ラーフラを経由してティッサ・メッテイヤが新しい世界に足を踏み入れる…ラーフラの扱いが『繋ぎ』みたいで少々可哀そうな気がしないでも…。 -
「肝心の子供」(磯崎憲一郎)読了。うーん、過去2作と違う作家の作品のようだな。ガラスの飴玉しゃぶっているみたいで何の味もしてこない。「終の住処」や「赤の他人の瓜二つ」の時のような苦みや渋みこそが磯崎さんの持ち味なのではないのか。漂白されたような物語としか思えないのは私に問題ありなのか。