自転車冒険記---12歳の助走

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 231
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309020242

感想・レビュー・書評

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  • おなじく竹内真の書いた自転車のお話の続編、こんかいは息子くんが西に旅します。ちょっと子供離れできない父親と自由に飛び立ちたい息子くんがサポートカーと自転車で西に向かうのですが、旅の形がぜんぜんちがうな〜とおもいました。自転車のりは独り立ちしないと、その楽しみは半減どころか旅としてのおもしろみがまったくなくなってしまいます。12歳ではしかたないかもしれませんが次回はひとりでね!とおもいました。

  • 「自転車少年記」の続編。今回の主人公は昇平の息子、北斗。草太と伸男も登場します。父息子の成長物語なんですが、感動レベル的には前作の圧勝のようです。

  • かつての主人公たちが親となり、今度は自分の子どもを支える。当たり前のことだけれど、なんだかうれしい。

  • 男の子のお母さんにお勧めです。小学校を卒業した春休みに自転車で冒険をしようと思い立った北斗君が、周りのコンセンサスをとりながら冒険を実現させる話。でも、実際に旅立ってみると想定外の出来事が・・冒険って人を成長させるって改めて思いました。子供だけではなく我々も想定外の事象で果たして成長できたか。

  • あっという間に読了。内容はちょっと軽いけど、爽やかで微笑ましくて良い。上手く「少年記」と絡めながらまとめてる印象です。
    とにかく読後感が良い。エンディングがとても好み。これからが楽しみな終わり方!
    ツイッターやブログをフル活用しちゃうあたりが今時だなー。でもやっぱり子供っぽさがまだ残る北斗がとても可愛い。[2011.03.31]

  • 自分も中学生の頃からサイクリングを楽しんでいたのを思い出した。猿投グリーンロードはサイクリングコースが併設されていて、そこを休日に走っていました。高校生になったらバイクに転向したけれど。だから、長距離サイクリングに行きたいという子供の気持ちはよくわかります。一方では、それを心配する親御さんの気持ちも。この物語のエンディングも良いけれど、出来れば最後まで走らせたかったな。

  • 『自転車少年記』から6年半、本書『自転車冒険記』では時は流れ昇平も39歳のお父さん、そして12歳の息子 ”北斗”の冒険記です。我が家の愚息は既にこんな可愛い年齢ではないので微笑ましくも頼もしく楽しく読ませていただきました。父親、昇平の青春『自転車少年記』を思い出すとやはり似たもの親子、血はあらそえませんね。登場人物は大人になった昇平の妻の朝美(当時初恋の人)そして友人、草太(八海ラリー創始者)、伸男とその奥さんとなっている美園と、私もなにやら旧友再会、同窓会にでも行ったような気分でした。今後の北斗とリンコちゃんの青春も先が気になるところですね、今から次作が楽しみです。

    読後感=私も明日は久々にレーパン、ジャージ、メット姿でロードバイクにまたがってこよう・・・

  • 前作「自転車少年記」が4歳から30歳までを描いているのに対し
    今作は12歳の春休みがほとんど。
    前作の主人公の一人である昇平の息子が主人公。
    まさに冒険記。

    【図書館・初読・3/11読了】

  • サイクリングを愛する千葉の少年達の爽やかなグローイング・ストーリーだった「自転車少年記」(新潮社、2004年5月)の主人公たちが、何と親となって登場する。まさに第二世代へとバトンタッチされたサイクリング・ノベルだ。オリジナルの版元である新潮社から今回は河出書房新社へとチェンジしての発表。(何があったのかな?) 前作には3歳児としてサポートカーに乗っていた、昇平と朝美の息子・北斗が、何と小学校卒業を機に長距離ライドに挑戦するという冒険記だ。 前作、前々作を読み込んでファンになっている読み手であれば、これまでの人間関係のあれやこれやが分かっていろいろ感慨深いところだ。サービス精神たっぷりに、あの人この人のその後の姿が描かれている。北斗少年のトライする、一日100キロ走破という予定の「東京・大阪間長距離ライド」という冒険ははたして成功するのか?ストーリー展開がややご都合主義で、先を急いだ感あり。ツイッターやらブログやら多用していて、イマドキの小説になっているのは、世代が変わったということだからやむを得ないのか。そのためか余韻が足りない。

  • 『自転車少年記』の主人公、昇平は朝美と結婚し、
    フリーライターとして働いてる。
    そのふたりの息子、北斗が今回の主人公。

    小学校を卒業して中学に上がる前の春休みに
    東京から大阪に自転車で向かうという冒険を計画する北斗。
    両親(特に母親)から反対されたものの、なんとか説得し、
    無事に冒険の旅に出る。

    一日100kmをチェックポイントとし、達成できなかった時点で
    冒険を中止するという約束で走りだした北斗の冒険。
    昇平の友人夫妻、同世代のライバルや友人などからの応援や
    支えもあり、順調に進み出すのだが…
    果たして冒険の行方はいかに。

    最初ちょっと淡々としているというか、平凡というか、
    そんな印象もあるけれど、読み進めていくうちに虜になった。
    竹内真さんの物語はたいていそんなかんじ。

    エンディング、特にラスト一文の爽やかさが
    読後感をより良くしてくれています。
    出会いと別れ、旅立ち、そんな季節にぴったりの一冊です。

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