筆跡はお見とおし

著者 :
  • 河出書房新社
3.21
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本棚登録 : 135
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309024622

感想・レビュー・書評

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  • 孫の探偵事務所で働けば、家賃半額。
    大家さんの提案に、真子は飛びつくが……。
    天才だけど、ダメ人間の図子。
    口の悪いイケメン、長政。
    そして彼らの言動に、心の中でツッコミを入れる真子。
    ライトノベルっぽい、ノリとキャラが楽しい。
    筆跡鑑定という切り口も珍しい。
    後半、筆跡鑑定の出番が減り、残念。
    最後まで軽いノリだが、後半の内容は意外と重い。

  • ごめんなさい。文体がどうしても馴染めず。
    がんばって読み続けてみたけど、無理でした。
    筆跡で事件の謎を解く探偵って面白い設定なのに、ちょっと思っていたのと違ったなぁ。

  • 山下さんてこんな感じだったっけ?嫌いじゃないけどラノベっぽい。筆跡だけで解決しなくてもよいけど、反社会的勢力の力を借りるのは違和感。「笑うな」もわかりにくい。キャラの明るさでごまかされてるけど解いた謎はかなり嫌な話だった。

  • 筆跡診断・筆跡鑑定を手がかりにして事件を解決していくという設定は面白い。ただ、反社会的勢力の方を事件解決に利用するのはいい気がしないし(以前の作品にもこういうのあったな)、東大理Ⅲ合格者が「sound」に「音」以外の意味があることに気づかないなど不自然な箇所も気になった。あと、筆跡を「図示」してくれるともっと分かりやすくなるのでは。主人公の名前が図子なんだし(笑)。

  • 筆跡から何でも言い当てる二十代後半の駄目天才の図子英介と彼の祖母の大家に彼の探偵事務所で働くなら家賃は半額と言われた大学生の真子が出会う、街の落書きと高校特進クラスのルールと自殺。地の文の真子の突っ込みが慣れると独特のリズム。図子にくっつく口の悪い美形オカマちゃんを始め登場人物が活き活きして楽しい。

  • 女子大生の真子は、大家さんから、家賃を半額にする代わりに大家さんの孫、図子英介が営む探偵事務所に助手としてつとめることを承知する。

    英介という男は、いい加減、メンドーくさがり、毒舌と、どこをとってもいいとこなし。だが、筆跡をもとに行う人物のプロファイリングでは天才的なひらめきを示した。

    町中に広がる落書き問題の真相を追ううち、英介のトラウマが浮かび上がってくる。

    スピーディーな文体、しっかりと描かれた魅力的なキャラで、一気に読み終えた。

    ただ、真子がなんにでもツッコむ心の声が、少々うるさいかなぁと思うことも。

  • 筆跡診断ができる探偵 図子のもとに、大学生の真子が助手のアルバイトとしてやってくる。

    仕事がない探偵事務所に不安を感じていたとき、近所で起こっている落書き事件の犯人を見つけてほしいという依頼がくる。筆跡鑑定や張り込みを進めるうちに、図子の母校でもある進学校の恩光学院高等学校の生徒が、落書き事件に関係していることがわかる。落書き事件や、その後に続く恩光学院での生徒の自殺を調べていくうちに、図子が追い続けている、高校時代の彼女である理緒の死の謎についても明らかになっていく。

    真子の心の声がツッコミとなり、最初は軽い感じで進むのだか、事件の謎がだんだん解けてくるにしたがって、少しシリアスな感じになってくる。進学校の中でも、特別進学クラスという小さな世界の中で作り出される独特なルール。そして、そのルールを作り出した意外な人物。

    最初はあまり読み進められなかったが、中盤辺りからは、早く謎解きが読みたいと思うような作品だった。

    図書館スタッフ(東生駒):あおむし

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    帝塚山大学図書館OPAC
    https://lib.tezukayama-u.ac.jp/opac/volume/850600

  • 手書きの文字から何でも言い当てる探偵と大学生の助手での謎解き
    とぼけたキャラが面白く

  • 2017/01/19
    移動中

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著者プロフィール

1975年香川県生まれ。京都学園大学法学部法学科卒。第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2009年受賞作「屋上ミサイル」を刊行。著書に『ガレキノシタ』『HEROごっこ』など。

「2016年 『筆跡はお見とおし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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