And so this is Xmas

著者 :
  • 河出書房新社
3.26
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本棚登録 : 297
感想 : 62
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309025131

感想・レビュー・書評

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  • 先日映画を観たので、原作も気になり読んでみた。
    そのまま映画化されている部分が多かったので、新たな発見はあまりなかった。石田ゆり子さんや中村倫也さんのシーンが常に頭にチラチラ。うまく映像化されていたなぁと、そっちの方に意識が向いてしまった。

    平和な日本での爆破テロ。何百人の犠牲者。
    自分は大丈夫という根拠のない安全意識。
    戦争による間接的な被害。

    結局、戦争が自分の大切な人に与えた精神的な深い傷を、多くの人々に同じように与えたわけで、全然正当化されることではない。
    最後にあんなメールを送っているけれど、来栖くんの恐怖は計り知れない。ホテルの場面は胸が痛かったな。

    犯人の思惑が公にならないまま、また日常生活に戻っていく人々もまた、恐ろしい。

  • クリスマスあたりに、東京に爆弾が仕掛けられる。
    初めはイタズラにみえたが、ついにハチ公前で400人を越す死者が出る。
    真犯人の目星はつきやすいが、全体像を把握するのに時間がかかる。あまりにも思わせぶりが多い。
    ストーリーとしては、アップテンポだが、構成がイマイチだった。

  • 「秦建日子」の長篇サスペンス小説『And so this is Xmas』を読みました。

    「秦建日子」作品は、今年の2月に読んだ『ザーッと降って、からりと晴れて』以来なので、約半年振りですね。

    -----story-------------
    恵比寿、渋谷、そして…連続爆弾テロ犯の要求は日本国首相とのテレビ生対談。
    圧倒的知識を持つ爆弾テロ犯の目的は何か?
    『アンフェア』シリーズ(原作)、ドラマ『そして、誰もいなくなった』(脚本)の作家が放つ、ノンストップのクライムサスペンス!
    -----------------------

    映像作品的な視点で描かれているんだろうなぁ… という印象の強いサスペンス作品で、テンポが良くスピード感があり、一気に読めました! エンディングで判明する犯人も意外性があって愉しめましたね。


    事件を追う刑事「世田志乃夫」、「泉大輝」等の視点、犯人に脅迫され言われるがままに行動せざるを得ないテレビ局のバイトをしている青年「来栖公太」と主婦「ヤマグチアイコ」の視点、スマホアプリ開発会社の経営者で事件の真相を調べようとする「須永基樹」の視点、勤務先に軍人らしく人物が訪ねてきて転職を余儀なくされる謎のシェフ「朝比奈仁」の視点、偶発的にテロに遭遇してしまうOL「印南綾乃」、「高梨真奈美」等他の数多くの人々の視点… と、非常に多くの登場人物の視点で作品が進行して行くので、ややとっつきにくい感じはあるものの、登場人物の性格や人間性がキチンと書き分けられているので、読みながら混乱するほどではなかったですね、、、

    意図的に時間軸や、だれの視点なのかが曖昧にしてある部分があり、それが犯人の正体をミスリードさせるポイントになっていましたが、それはそれで納得の展開… 爆弾テロが起きてもテレビは通常放送していたり、爆弾が仕掛けられたと報道しているのに現場に群がる人や野次馬Youtuberが現れたりと、平和ボケしている日本の実態が描かれていたことが印象的でしたね。

    日本で無差別テロが起きたら… きっと、この物語のような展開になるんだろうなぁ、、、

    想像すると… ゾッとしますね。

  • 映画サイレント・トーキョーの原作本。

    ちょうどいい感じの映画になりそうなボリューム、テンポの良い展開。
    いかにも、脚本家さんが書いたサスペンスなのねという感じ。
    面白いけど、奥行きはテレビサイズ。

  • これは・・・犯罪スケールはでっかいけど、人物相関はせまいという、微妙な設定だ
    ただ、日本の小説としては爆弾テロで渋谷駅前で400人以上が死ぬシーンがあるのでなかなかないよなと思った
    最後も脅威を残したままでいい終わり方かな
    刑事の活躍がもっと見たかったのでスピンオフでやってほしい

  • 映画化されてるだけあって、面白い小説です!
    少し推理小説って感じです。

  • 映画化
    面白かった

  • 秦建日子初読。子がつく名前なので女性作家と思ったら、たけひこと読むそうで、男性作家の模様。なお、単行本では『And so this is Xmas』だが、文庫化された際『サイレント・トーキョー And so this is Xmas』に改題されている。佐藤浩市(朝比奈仁)、石田ゆり子(山口アイコ)等が出演する同名の映画が、2020年12月4日から上映されている。
    息もつかせぬ怒涛の展開で、あっという間に読み終えた。著者は映画監督、劇作家等の肩書ももっているせいか、とても映像的な語り口で、映画を見ているような印象。場面によって時間がずれていること、男性と女性がずれていること、被害者と加害者がずれていることによって、真犯人に気づかせない仕組みになっている。

  • クリスマス時期に読みたかったのに読めず今になる。
    テンポが早く読みやすい。
    なんでヤマグチさんだけカタカナかな?って気になってた。
    爆破予告とかあったら、やっぱり興味本位で見に行っちゃうものなのかな。
    怖くて行かないよ絶対。
    母を思う須永のにじみ出ない優しさが良い。

  • This book is more interesting than that movie.

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著者プロフィール

1968年生まれ。小説家・脚本家・演出家・映画監督。2004年『推理小説』で小説家デビュー。同作はドラマ&映画化。著書に『And so this is Xmas』『女子大小路の名探偵』他多数。

「2023年 『Change the World』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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