僕はロボットごしの君に恋をする

著者 :
  • 河出書房新社
3.36
  • (28)
  • (56)
  • (85)
  • (29)
  • (5)
本棚登録 : 994
感想 : 82
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309026107

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 面白い。ホントに面白い。この本。
    そう遠くない未来を見ている気分になります。
    読み始めは、現代にはない主人公の仕事におぉー。
    と、なりその仕事の興味に読み進めていく。
    という感じでしたが、中盤から様々な出来事が起こり、もうページをめくる手が止まらない。www
    最後の最後に分かる驚きの事実に思わず読んでいて、
    「...え!」となりました。w
    読み終わった後は、なんだか切なく心がぎゅっとなりました。
    全体的に話の構成が面白くて、こういうタイプの本好きだわぁー。ってホントに思いましたw
    なにか面白い本ないかなー。って思っている人、ぜひ読んでみてください!
    ホントにオススメ!

  • 読み始めたときに想像した結末とは全く違った次元をいっていた。未来の…人とAIの関係に恐ろしさと切なさを感じた。同時に愛するということの美しさと恐ろしさ、切なさを…ロボットごしに感じた。なんだろう…味わったことのない恐怖感と切なさに読み終えた後にしばらく呆然としてしまいました。

  • 読んだのは2回目だったけどそれでもすごい楽しめる本だと思う。やっぱり山田悠介さんの最後の展開には驚かされるし、せつなかった。

  • こういう未来もあるのかと深く考えさせられました。切ない。山田悠介すごい。

  • 悲しいな
    こんな真実だとは知らなかった
    考えもしなかった
    全部が彼だったんだね
    無事帰ってきてくれたらいいな、

  • もう入り込んでしまって
    自分の感情を身をもって知りました
    本でこうなるのは凄すぎる

  • through a robotの時点で最初から無理筋なのでは?と思いながら読み進める。結末で明かされる大きなネタは、ある程度は想定内。結末は気持ちの持って行き場に困る。見た目はどうあれ、気持ちでつながるみたいな。こういうロボットの時代になると、自分を自分たらしめているものは何なのか、という難しい問題に直面することになる。

  • 非情な兄貴だな。

  • まんまと騙された〜笑 タイトルのロボットごしってのは主人公がロボットを操縦してるって意味だったのね。
    近未来的なお話で、こういうあり得なくはないお話がとても好き。そして最後の結末がとっても切ないところも自分のツボに入った。人間とロボットの大きな違いは感情があるかないかだと思う。ではアンドロイドにその感情をプログラミングするとどうなるのかな?っていうのが本テーマなのかな?三秋縋が好きな人におすすめ。

    *以下ネタバレ含む

    感情と記憶をプログラミングして導入すると自我が芽生える。自我があることで自分は人間だと思ってしまう。もし自分が人間じゃなく、実は感情と記憶を導入されたアンドロイドであったら……?もし自分の大切な人がアンドロイドであったらそのまま愛せるのか…?もし好きな人に対する想いが実は他者の手によってプログラミングされたものであったら?そんな操り人形の恋はいけないのだろうか?

    アンドロイドをより人間に近づける研究が進んでいるそうだがそのような事を防ぐためにも人間固有の財産である「感情」は分離すべきである。人間より遥かに優れた脳と偉丈夫で堅牢な体を持っているアンドロイドが感情に支配されエラーし、暴れたらそれこそ取り返しのつかない事態が起きてしまう。
    実はアンドロイドだった主人公だけれども、好きな人に対しての一途すぎる想いは人間より遥かに人間的であったと思った。

著者プロフィール

大東文化大学文学部日本文学科講師。1984年大阪府生まれ。専門は環境文学。著書に『反復のレトリック―梨木香歩と石牟礼道子と』(水声社、2018)、論文に「「声音」を読む―石牟礼道子『水はみどろの宮』とその周辺」(『石牟礼道子を読む2―世界と文学を問う』東京大学東アジア藝文書院、2022)など。

「2023年 『石牟礼道子と〈古典〉の水脈』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山田悠介の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×