- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309030142
感想・レビュー・書評
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星3.5
ディストピア小説にありがちな何かをレベルMAXにした小説。今回では校則をレベルMAXにした。
破局でもそうだったが遠野さんの作中作というか作中妄想が絶妙に怖い。今回であれば遊園地のマスコットなど。いつかは怖さをメインにした小説を読んでみたい
破局といい、教育といい、ページをめくる手が止まらない。引き込まれる。エンタメ小説のような気になる展開があるわけではないが、世界観にのめり込んでしまう。
感想を書いてたら星4でもいいなぁーって思ってきた…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2022.03.01 読了
多くの人や自分が信じている物が正しいとは限らないという当たり前のように感じても、意外と盲点になる所がクローズアップされた作品でした。
先入観に浸りきってしまう前に、様々な意見を聞いて自分にとってどれがなぜ正しいと思うのか考える事が大切だと思いました。
ただ、理解力が足りていないのか作品に入り込めていないのか所々なぜそのパートが存在していたのかよくわからない所があった為星マイナス2をしました。
いつかもう一度読めば変わるかもしれません。
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文藝にて初読
またも独特な性格の主人公だけど、これもこのような世界に生まれ育ってきた教育の賜物で、無駄がないようにも感じる
読者として外側から見た時の違和感が凄くて、凄すぎて、一周まわってギャグのような台詞なのにそうじゃなさ、が面白かったです -
教育は洗脳。
これに尽きた。 -
著者は平成生まれ初の芥川賞受賞。
であるから、なにかすっきりとした結末というか、成程的な感じを期待してはいけないとは思っていたが。
毎日オーガズムに3回(も!)達することが推奨されている全寮制共学高校。そして謎のテストが頻繁に行われ、その成績によりクラス替えが行われる。ほとんどの生徒はひたすら上のクラスを目指して色々努力している。
正直読んでいてその理由を知りたいと思うし、もっと異次元の謎世界が展開されるかと思いきや、そこには普通の学校と同じ、切磋琢磨?若しくは足の引っ張り合いする、いつもの学園生活が存在するだけなのであった。かといって教育とは、とか、生徒と教師のあり方とは何か、といったことを判り易い皮肉として描かれている訳でもない。なかなか難しい小説なのであった。 -
なんなんだこの世界は……と眉をひそめつつ読了。
教育とは。
なんか、全然好きなわけじゃないんだけど、作品が出ると読んでみたくなる。独特の感性の作家さんだと思う。