JK、インドで常識ぶっ壊される

著者 :
  • 河出書房新社
4.01
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309030166

感想・レビュー・書評

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  • 父親の転勤でいきなりインドに放り込まれたJKの滞在期。
    価値観や生活様式が全く違うインドに戸惑いながら適合していく様子が綴られている。
    インドの生活の光景が臨場感あふれて色彩豊かに描かれていて、まるで目前にあるよう鮮やかにイメージされる。

    熊谷はるかさん、文才があるし、実年齢に比べてだいぶ精神年齢も高そう。
    逆に言うと、JKのイメージからはかなりかけ離れた大人びた文章だ。

    インド滞在の終盤ではるかさんは、インドで出会った「自動奴隷」に対し強い問題意識を持ち、こどもの権利の保護のため何かmy bitを運ばなきゃ!って思う。

    心動かされた。
    何かなんでもいいからできることを。
    そして、そのことに責任をもつ。

    混沌の中にも希望はあるのだから。

  • いきなり質問です!

    インドと聞いてどんなイメージを思い浮かべますか?

    食事はカレー、人口が多い、数学がすごい、牛肉を食べない、貧困がすごい…、などなど
    (わたしの勝手なイメージです)

    みなさんが思い浮かべているイメージと実際のインドはどのくらい似ているのだろうか…

    日本での普通はインドでは普通ではないかも…、日本での常識はもしかしたらインドでは非常識かも…

    本作は著者の熊谷さんのインド滞在記
    JKが感じるリアルなインドを読んでみよう〜♪

    • なおなおさん
      ターバンは男性だけなんですね!
      それでYouTubeで巻き方を確認しました。長い髪の毛の方ではなかったのですが、くるくる〜と鏡も見ずにあっと...
      ターバンは男性だけなんですね!
      それでYouTubeで巻き方を確認しました。長い髪の毛の方ではなかったのですが、くるくる〜と鏡も見ずにあっという間に形作っていき、カッコイイなと思いましたჱ̒⸝⸝•̀֊•́⸝⸝)
      2023/06/02
    • なんなんさん
      シーク教とターバンについて私も色々検索しちゃいました_φ(・_・
      ターバンは自宅以外では外してはいけないけど、外で事故にあった少年をターバン...
      シーク教とターバンについて私も色々検索しちゃいました_φ(・_・
      ターバンは自宅以外では外してはいけないけど、外で事故にあった少年をターバンを外して助けたお話や、ターバンの巻き方のYouTube!クルクルっとかっこいいですね( ✌︎'ω')✌︎
      今日お風呂上がりに私もタオルでターバンやってみます!笑
      あと、インドに住んでるインド人は、日本人は忍者やちょんまげ、毎日お寿司食べてるというイメージを持ってる方が多いそうですʕʘ‿ʘʔ
      2023/06/03
    • 1Q84O1さん
      日本でも密かにターバンブームがやって来るかもw

      日本=忍者、ちょんまげはあるあるかもしれませんねw
      どこの国も勝手なイメージを持たれていま...
      日本でも密かにターバンブームがやって来るかもw

      日本=忍者、ちょんまげはあるあるかもしれませんねw
      どこの国も勝手なイメージを持たれていますね
      2023/06/03
  • 料理が上手で

    英語も堪能なメイドさんが

    分数を理解できない

    教育が意識的に受けられないことの

    溝にふと気が付くなど

    リアルな体験



    まずは自分の身近なところから

    学校生活や食事を通じて

    見識を広げていき

    後半は 思わぬきっかけから

    社会派な活動を広げていくことになります

  • JKが実際にインドへ本当に行ってきっとぶっ飛んだんだ経験だったんだろうなー(エッセイ)

  •  題名にある「常識」とは、作者自身の常識のことであり、もちろん、この本の読者の常識ではない。

     親の転勤についていき、インドで暮らすことになった女子高生(インターナショナルスクールだけど)が書いたエッセイ。書籍化すべく「第16回出版甲子園」に応募し、大会史上初となる高校生でのグランプリ受賞’(それ以前は大学生)した。

     JKのあざとさが垣間見える(?)からか、あまり好きになれなかった。ただ、後半部分のインドのストリートチルドレンの状況を知るにつれて、日本のノンキナJKを脱却したあたりは好感が持てる。

  • 自分も高校生のときフィリピンに滞在した際、作者と似たような思いを持った(信号待ちで車の窓をノックするストリートチルドレンへの思い、お手伝いさんへの思い)しかし、作者は私と違って3年ほど長期滞在し、英語で会話し、現地の学校へ通っている。また、恵まれた日本のなかでも恵まれている人だと思った。そこら辺の違いが、本を一冊書けるだけの思考の深さに繋がっている。作者は恐らくこれから、人のためにいろんな活動をしていくのだろう。10年後辺りにまた本を出してほしいと思った。

    • koshoujiさん
      えー、ブクログ様から「YouTubeへの直リンクを張ったコメントは即刻削除せよ!!」との警告メールが届きましたので、前のコメントの指摘された...
      えー、ブクログ様から「YouTubeへの直リンクを張ったコメントは即刻削除せよ!!」との警告メールが届きましたので、前のコメントの指摘された部分を削除して書き直しました。ご了承ください。
      現在のブクログの担当者は、この10年間、私がどれほどブクログの普及に貢献してきたか知らないらしいです。
      まあ、makopapa77で検索すれば、私の真の姿が半分ほど分かりますが。

      私のレビューに対して“いいね”ありがとうございました。
      レビューも拝読せて頂きました。今後のレビュー楽しみにしております。
      私は数年前、ひらすらブクログにレビューを書き続ける毎日を続けていたのですが、仕事が忙しくなり、最近は殆ど本も読めず、レビューも全く書いていません。そのうち、また面白いレビューを書くつもりですので、今後ともよろしくお願いいたします。
      2022/10/13
  • インドというと、ターバンを巻いたおじさんがカレーを食べているイメージが強いですが、「ターバンおじさん実はレアキャラ」で私の偏見もすぐにぶっ壊されました。
    その後、あらゆることで作者同様ぴえん超えてぱおん。…いかに自分が井の中の蛙だったのかがわかりました。

    この本はJK×インドというミスマッチだからこそ楽しく読めたのかもしれません。(タイトルがもし『おじさん、インドで常識ぶっ壊される』だったら読んでなかったかも。(((^_^;))

    もちろんJKなら誰でも良かったわけではなく、「my bit」=自分にできることを実践した、熊谷はるかさんだからこの内容を書けたんだと思います。今後の活躍に期待!

    ***
    ちなみに、どこかで見た表紙と思ったら『出会い系サイトで70人~』の出版社だったんですね(略し方が微妙)。さすがです。

  • SDGsの項目もいくつか当てはまりそうな本。
    面白い。そして学べることも。
    女子高生目線でのインド滞在記。
    表現がJKなので、喜怒哀楽がとても豊かで楽しい。
    読みやすい。
    食べ物が美味しそう。
    シャワルマ!食べたことがあるので共感。p78
    緑が多いからか?動物がたくさんいるそうで、それはそれで怖いと、思った。
    インドのスパイシーなカレーに慣れてしまうと、帰国した時に食べた日本のトマトカレーが、もはやトマトスープ。
    スラムへ行って知った、ストリートチルドレン問題。
    日本にいるとわからないことが、世界にはたくさんあり、深く考えさせられると思う。
    それを、自分でできることは何か?考え、この体験を本にして出版するという行動に。
    (出版甲子園に)
    素晴らしいと思う。
    今後の活躍に期待。

  • この一週間で朴沙羅『ヘルシンキ生活の練習』小泉悠『ロシア点描』朝日新聞連載多和田葉子『白鶴亮翅』そしてこの熊谷はるか『JK、インドで常識ぶっ壊される』を読み、偶然外国で普通にくらす日本人が書いたという共通点があることに気づきました。
    私が一番住みたくないのはインドだと思いました。
    それは読む前からですが。

    でも熊谷はるかさん、インドですごくいい経験をされて、
    きっと本人もインド大好きなんだと思いました。
    タイトルはふざけているみたいだけど
    中身は深くていろいろ考えさせられました。

    まさかラストでこういうことになるとは。
    まあ、この時代はすべての人が何らかの予想外の経験をせざるを得ないんだけど。

    熊谷はるかさんには、これからも執筆活動を頑張ってほしいです。
    「第16回出版甲子園」大会史上初
    高校生でのグランプリ受賞、おめでとうございました。

  • 著者の熊谷はるかさんは2003年生まれ。中学3年の2学期から3年間、父親の転勤でインドで暮らす。コロナをはさんで2021年6月に帰国。

    題名にあるとおり、父が転勤するかも、という一報にアメリカか?と思っていたらインドだった、という愕然とした思い。そしてインドで常識ぶっ壊された、はるか氏。ぶっ壊され一回り大きく成長したはるか氏の3年間が綴られる。語り口は生きのいい、いまどきの高校生口調ながら、なかなか奥深く物事を見るJKであった。

    先月、ラジオのゲストで熊谷さんがこの本や、インドでの生活を語っているのを偶然きいた。驚きばかりのインドでの生活、野良犬が多い、孔雀が普通にいる、環境。そしてインターナショナルスクールでの様々な国からの生徒たちとの生活。全く価値観や環境の違う生活の中で、次第にインドになじんでゆく様子を生き生きと、しかし鳥瞰して語っていた。

    本ではさらに詳しく語られていたが、インドでは一般的ということで、運転手とお手伝いさんを雇っていた。それを「貴族生活ごっこ」をしているみたいだ、お手伝いさん、ダイレクトに言うと「召使い」だ、と述べ、自分のために何かしてくれる雇い人のいる生活、こんなことしていいのか、という思いが垣間見られる。

    父親の会社では、インドの交通事情の厳しさから(道がデコボコ、道路には車が右往左往あふれているなど)父親自身が運転を禁じられ、彼女はそのお抱え運転手での通学。その車の窓には貧しい子供が施しを求めてトントンと手を出す。またインド人でも肌の色が白っぽい人は事務職に就き、黒くなるほど清掃などの仕事についている、など、インドの社会事情にも、複雑な思いで目を向けている。

    「ごごカフェ」2022.7.20 NHK 読むラジル
    https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/article/gogocafe/r2tmRRHTSr.html

    2021.12.30初版 図書館

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著者プロフィール

2003年生まれ。高校入学を目前に控えた中学3年生でインドに引っ越す。その際の出来事を企画し「第16回出版甲子園」に応募、グランプリを受賞。2021年6月、高校3年生で帰国。本作でデビュー。

「2021年 『JK、インドで常識ぶっ壊される』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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