ウッドストックがやってくる

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 66
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309205250

感想・レビュー・書評

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  • 2016.4.22
    1969年ウッドストック舞台裏のゲイとかドラッグの面白エピソード満載。この時代のアメリカってとっても裕福だったんだろうなと思う。

  • 先に映画を見たけれども、映画よりも主人公個人のごちゃごちゃ抱えていた問題がよく分かったし、キャラクターもよりはっきりしていて面白かった。

  • ひとりの男のウッドストックが開催されるまでの波乱万丈な人生の話なのでウッドストック本を期待すると肩透かしをくらう。しかし、物語として純粋に熱く、父親との絆は熱くなる

  • デブでゲイでユダヤ人のさえないエリオット両親の経営しているモーテはつぶれかけ。そんな彼が住民の反対で開催があやぶまれていたウッドストックを自分の町に誘致する。初めは1万から5万人の入場者を想定していたが50万のヒッピーたちの集まる一代ムーブメントとなる。それに伴う数々のドタバタ悲喜劇。ウッドストックは音楽の祭典としてだけでなく同性愛やドラッグの開放の場であったことが良くわかる。

  • 呪われたタイチバーグ家の話でありウッドストックの裏話にもなっている。それにしても、お母さんの迫力は圧倒的。こんな人が親だというだけで人生半分終わっている。

  • ウッドストックの物語というより、エリオット・タイバーの青春期の話でした。ひょうたんからこま+たなからぼたもち的な物語でした。どん底の話から始まるので終わりには飛躍した感を受けます。あらゆる信条や嗜好が抑圧されずフリーになることがお金にもうけに変わるのか!?的な印象を受けました。

  • タイチバーグ家は呪われているに違いない。
    ニューヨークでのデザイナー生活はそれなりに順調だが
    両親が思いつきで始めたホワイト・レイクのモーテル経営は最悪だし
    ぼくはユダヤ人でしかもゲイだった。
    ホワイト・レイクで商工会議所の会長に選ばれたぼくは
    開催地を失ったウッドストック・フェスティバルを招くことに成功した。
    それまで閑散としていた町には人が押しかけ
    がらがらだったモーテルも軒並み満室状態、財政難は過ぎ去った。
    やってきた大量のヒッピーや彼らがもたらすドラッグとセックスに対して
    地元住民の反対の声は強く毎日のように脅されたが
    ウッドストックの代表者であるラングが万事解決してくれた。
    そして五十万人の観客と会場に来れなかった百万人を前に
    ウッドストックの三日間が始まる!
    装丁:永松大剛(BUFFALO.GYM) 装画:100%Orange

    さびれた観光地をウッドストックで蘇らせた青年のノンフィクション。
    当日の会場の熱気やアーティストの楽屋話が書いてあると思ってたけれど
    内容は著者の生い立ちやウッドストック招致までの困難、
    そしてウッドストックを通して自我の解放に成功する著者の経験談です。
    フリーセックスとドラッグが中心なので
    音楽話を読みたい人には期待はずれかも。
    しかしすごいのはこれが全部実話ってことかな・・・

  • ウィーク・デイはニューヨークで暮らし終末は田舎で両親の経営するつぶれかけのモーテルを手伝うひとりの男がウッドストック開催誘致を決意して……。
    ウッドストックものとしてのドキュメンタリー的なおもしろさもさることながら、「ゲイ・デブ・ユダヤ人」である自分にコンプレックスを抱いていた作者があるがままの姿を受け入れ自然にそれを肯定できるようになるまでの成長物語として白眉。家族や友人の強烈にエキセントリックなキャラ造形も良い。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    ユダヤ人でゲイでデブ…幼い頃から差別を受け、シニカルなユーモア精神だけを支えに生きてきた青年エリオット。ニューヨークでデザイナーとして成功し、セレブたちとゲイライフを楽しむも、稼いだ金は、さびれた町で破産寸前のモーテルを営む強欲な親に吸いとられるむなしい日々。そんな1969年の夏、「ウッドストック・フェスティバル」が開催地を探していることを知り、エリオットはモーテルの客寄せにちょうどいいと、コンサートをわが町に誘致する。プロデューサーのマイケル・ラングと共にやってきたのは、ありとあらゆる困難と、めくるめく奇跡の3日間だった。

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