オデオン通り---アドリエンヌ・モニエの書店 (KAWADEルネサンス)

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 48
感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309205663

作品紹介・あらすじ

ジョイス、ヴァレリー、ベンヤミン、ブルトン…パリのオデオン通りに集う偉大な文学者たちにとって重要な役割を果たした"本の友の家"書店の主人による貴重な回想録。

感想・レビュー・書評

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  • 低めの星3。
    著者に対して、勝手にガートルード・スタインっぽいイメージを重ねていた。
    もっとも、ガートルード・スタインを熟知しているかと言えばそんなことはなく、著名芸術家の伝記映画などに登場する、“イメージとしてのガートルード・スタイン”に、本書の主人公——自らが経営する書店の女主人であるアドリエンヌ・モニエ——を重ねていたに過ぎないのだが。

    読中読後の印象は、“イメージとしてのガートルード・スタイン”に決してひけを取らない、情熱と高い美意識を持ち合わせた、けれどどちらかと言えば内向的で、内に秘めたる激しさは、したためられた堅い文章の中にときどき垣間見えるくらい……というふうに変わった。

    エッセイの善し悪しは、テーマが何であれ、読者がそこで語られている内容に惹かれるか否か、“その先”に興味を持つか否かに拠るかな——と、これまた勝手に思っているのだが(本書はエッセイじゃなく回顧録ではあるけれど)、JUNKU堂のフランス文学の棚をチェックして、ルヴェルディやヴァレリーの著書を手にしてみたり、ジョイスはやっぱちくま文庫で読んどくかなんて思ったり、“動かす”力は持っている。読んで面白いかどうかは別として(笑)

    シルヴィア・ビーチ『シェイクスピア・アンド・カンパニィ書店』も併せて読むと、さらに面白いのかもしれない。

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