クラウド・アトラス 上

  • 河出書房新社
3.30
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本棚登録 : 339
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309206110

作品紹介・あらすじ

19世紀の南太平洋を船で旅するサンフランシスコ出身の公証人。第二次大戦前のベルギーで天才作曲家に師事する若き音楽家。1970年代のアメリカ西海岸で原発の不正を追及する女性ジャーナリスト。現代ロンドンでインチキ出版社を営む老編集者。近未来の韓国でウエイトレスとして生きるファブリカント。遠い未来のハワイで人類絶滅の危機を迎える文明の守り手。身体のどこかに不思議な彗星のあざを持つ主人公たちが、支配と暴力と抑圧に抗して叫びをあげる。現代英語圏屈指のストーリーテラーの代表作。

感想・レビュー・書評

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  • 映画はずいぶん前に観ており大好き。細かい内容は忘れていたが、予告編を改めてyoutubeで観てみると、かなり原作に忠実だったことが分かる。過去から未来への時間軸に沿って、6つの物語が展開される。それぞれとっつきにくいが、慣れて面白くなった頃に一つの物語が終わる。一応各章の繋がりはあるが、前章が本や映画の題名として出てきたり、その程度。一つひとつの物語は面白いが、繋がりが希薄なためにこれが一体下巻でどのように収斂していくのかが楽しみでならない。難解という感想が多く読むのを躊躇っていたが、慣れればそうでもない。要は相性のようだ。個人的には「5章ソンミ451→6章スルーシャの渡し」の流れが好み。え、これビル・ゲイツのオススメなの??

  • ぶつ切りの短編が細い糸でつながっている。この調子で下巻まで行ってもかまわない気もしつつ、続きがどうなるのぉぉぉ?という気持ちにピリオドを打ってほしいとも思う。
    世界ってこんな風にもあんな風にも見える。当たり前なんだけど100人いれば100通りの、70億人いれば70億通りの世界の見え方がある。私の見てる世界はとても複雑で混沌としてるように見えるのに、これがたかだか70億分の1かと思うと思うとくらくらする。

  • 借りたもの。
    6つの物語は、日記、手紙、小説風、文学パロディ、対話形式、会話調と、それぞれ異なる表現方法が使われている。

    ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』の文体模倣の形式を取ったこの小説は、細かいディティール、アイテムが相互に影響し、個々の物語が断絶せず、繋がりを持ち、壮大な時間軸を奏でている。
    これは人類の歴史というものが、壮大な記録が受け継がれ、後世に影響していることを暗示しているようだった。

    この本を私は映画から知った訳だが、これを読むとあの映画がいかに良くまとまっている、限られた尺の中で原作を忠実に表現している事に感嘆してしまう。

  • なかなか良かった。映画を見るのも楽しみ。
    19世紀の公証人が残した航海の日誌から始まり核による「終焉の日」を生き残った人類の語りまで、数百年間のエピソードがマトリョーシカのように入れ子になった小説。
    上巻はこれら6話がブツブツと切れては次に進む、という感じで読むのがちょっと辛い。下巻で伏線が回収され、物語の間のつながりがはっきりするようになり、スッキリ。読後感はよい。

  • 近未来型小説ではあるが少し読みづらい。映画化されている本であり今までにない切り口の新なる近未来小説ではあるためか時代背景と場所柄などが分かりずらいイメージしずらい。ただ非常に斬新なアイディアで書かれた小説です!

  • それぞれ異なる時代と国が舞台の、六つの物語。

    それらが、どこかで少ぅし繋がっている構成。
    後半の展開が気になります。

  • 粕屋図書館あり

  • 読み始めたら日誌の日付がちょうど数日違いで嬉しかった。
    ちょうど彗星が最近話題だった。

    前半読みにくかった。
    とりあえず下巻も読む予定。

  • 登場人物が多すぎてなかなかつかめなかった!ソンミは固有名詞の使い方が面白くてアタマ使った。ソニーでダウンロードした、とかフォード置き場、とか。下巻に期待。

  • 映画が大変面白かったので原作も。
    先に映像を観てるので想像しやすい。
    まだ何のことやらなので、下巻へ急ぐ!

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著者プロフィール

1969年イギリス生まれ。英語圏で最も注目されている作家の一人。本作のほか、おもな長篇に『ナンバー9ドリーム』『ブラック・スワン・グリーン』『ヤコブ・デ・ゾートの千の秋』など。

「2015年 『出島の千の秋 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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