愉楽

著者 :
  • 河出書房新社
3.83
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本棚登録 : 375
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (458ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309206608

感想・レビュー・書評

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  • 書籍についてこういった公開の場に書くと、身近なところからクレームが入るので、読後記はこちらに書きました。

    http://www.rockfield.net/wordpress/?p=5165

  • 頭が痛い

  • 中国のマジックリアリズム
    騒々しさと皮肉と暗さとおふざけがごちゃまぜで大変に面白い

  • 入口は、めくるめく魔術的物語へのいざない。出口は、重々しい現実。

  • 中国の話。障碍者を面白がるって日本ではあり得ないけど、エンタメにしているって、逞しい。
    長かったー。でも、リアルなとんでも話は、登場人物の力強さに引っ張られ、サーカスのようにクルクル踊り周る。中国の生命力に圧倒され、なんか頑張らなきゃって、気になる。

  • 架空の中国の山奥にある村を中心に描かれるマジックリアリズム。あんまり飛躍が無いし、文化的にも日本と近いので外文苦手な方にも読みやすいと思う。沢山の登場人物がそれぞれの思惑をかかえ逞しく力強く生き抜いていく。激動の中国ゆえにとても辛い出来事が彼らの身の上にふりかかるけれど逞しく生き抜いていく。農耕民族の力強さ、女性も生き生きとしていて母系の流れもあり、大地の匂いがする小説であった。まさに物語を読む「受活」をたっぷり味わった。

  • 何でもっと早く読まなかったんだ!と自分に説教したくなる。キノベス投票したかった。
    しかし趣味悪いよね、おし、つんぼ、めくら、ちんば、書いたヤツも書いたヤツなら訳したヤツも訳したヤツやし、出した版元も命知らずというか…ってもちろんほめてますよ(念のため)。
    久々にマジックリアリズムのど真ん中本線ズドン、ってのが来たなぁ。

  • 長い。けれども、じゃあどこか削れるか、というとなかなか思いつかない。濃厚な作品。
    読んでも読んでもページがなかなか進まず、話に進展があっても「え、まだこんなにページ数あんの!?」という気持ちに陥ることが何度もあった。
    マジックリアリズム、という潮流についていまいち分かっていないので、そこからの分析は出来ないのだけれども、一つの村が歴史に翻弄される様が大変良く描かれている。この一つの村の歴史が、現在の中国の歴史と重ね合わされて描かれているところなどが興味深かった。

  • エイズ村をテーマにした 丁庄の夢 の作者

    障害者を超絶雑技団として登場させるなど 、初めは読みにくく物語の世界に入り込みにくかったが、次第に興味深く読み終えた。

    作者はこの突飛で途方もない物語を通して、中国という国がどのような歴史をたどり今現在どのような状況に陥っているかを力強く描き出している。

    豊かな生活笑の憧れは、お金が全て、上から下までお金のためなら手段は問わなくなった。

    中国の人々が陥った無限地獄を描き出す。

  • うだるような夏の暑い日、大雪が降り始める。レーニンの遺体を買い取って記念館を建設するため、村では超絶技巧の見世物団が結成される。笑いと涙の魔術的リアリズム巨編。カフカ賞受賞。

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著者プロフィール

1958年中国河南省生まれ。80年代から小説を発表。2003年『愉楽』で老舎文学賞受賞。その後、本書を含め多数の作品が発禁扱いとなる。14年フランツ・カフカ賞受賞。ノーベル賞の有力候補と目されている。

「2022年 『太陽が死んだ日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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