暇なんかないわ 大切なことを考えるのに忙しくて: ル=グウィンのエッセイ

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 889
感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309207902

感想・レビュー・書評

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  • 実は、エッセイなのに、彼女のことをほとんど知りませんでした。
    でも、パラリとめくって読んだ言葉たちから、彼女のウィットに富んでいて、きっと剛毅で、でも軽やかで、年齢と同時に培われた含蓄を感じ、けして安い本ではありませんでしたが、すぐに購入を決めました。

    予想は大当たり!
    クスッと笑えて、ほっこりできて、背筋が伸びて、納得、発見しっぱなし。

    実は、ファンタジー小説にあまり気持ちが動かず、今までほとんど読んでこなかった私です。このまさにファンタジー小説界の大家とも言うべきル=グウィンの言葉から、ファンタジーのもつ力、ファンタジーだからこそできる世界との戦い方(?)を諭されて気がしました。そして、くだらない好き嫌いを言ってないで読まねば!!!と思わされたのです。(このエッセイの中でそんな話が出てくるわけではなく、私が勝手に感じたことです…)

    まだ半分ほど。まだ続きが読めるという喜びに浸りながら、読み進めます。

  •  巨匠(SFの、いや米文学の)に対して失礼かもしれないが、あまり面白くないんです。「エッセイ」とありますが、ブログをまとめたものです。ただ、80歳を過ぎてからブログを始めたのですから、それ自体はスゴイなと。
     普通のお婆さんのブログだと思って読む。すると不思議なことに、ふんふんと頭に入ってくる。やはり「普通の」お婆さんではない。失礼なこと言ってすみません。

  • すごく面白いです。
    著者のことを知らずに読み始めましたが
    あの有名作品を書かれた方だったのですね。

    「切れ味鋭い」とはまさに
    こういうエッセイのことを
    言うのだろうなと思いました。

    図書館で借りてしまったけれど、
    こういう本はゆっくり読み進めたい。
    途中まで読んだところで
    次の人の予約が入ってしまいました。
    …というわけで、購入して読むことにしましたが
    現在どこのオンライン本屋さんも在庫切れ…。

    書店入荷が早いか
    図書館での再度の予約順番待ちが早いか
    楽しみに待ちます。

  • 出だしからもうおもしろくてこの先に書かれていることであろうことにわくわくしている。
    お気に入りの猫パードについての「パード日記」、自分が書いた文章が誤って引用されていたことから展開する「内なる子どもと裸の政治家」など。

  • いいですよ
    期待どうり

  • ジブリアニメとして制作された『ゲド戦記』の著者として有名な、K・ル=グウィンさんのエッセイ。猫との生活(バード日記)や、年齢を重ねてたどり着いた生活について、作家としての思いや、人生の一コマについてだったり、様々なテーマで語っている。
    一番印象に残ったエッセイが『ファーストコンタクト』という題名のもの。
    ガラガラヘビとの緊張感ある対峙で共有した瞬間を語った一編。
    彼女の作品を未だに読んでいない。読むとすればヒューゴー賞、ネビュラ賞を取った『闇の左手』から、続いて『ゲド戦記』へと歩みたいと思っている。

  • 言葉の使い方にとても厳格で大切にしているのが心に残る.ル・グウィンに言葉にしてもらうと今まで何となく感じてたことがクリアに整理されて目の前が広がっていくような気がする.時々挿まれる猫との風景にも,生きる姿勢のようなものが見えて,ただ微笑ましいエピソード以上のものがある.私も「本当に大切な本を読むのに忙しくて暇なんてないわ」だ.

  • ひさびさに骨太なエッセイを
    読みました。

    高校生の頃ゲド戦記を読み、
    作者が作り上げる世界や
    言葉遣いに感銘を受けたことを
    おぼえています。

    今回のエッセイを読んでいても
    付箋を貼りたい箇所が、たくさんあり
    手元に置いて何回も読み返したい
    一冊になりました。

  • 格調高い文章で、脳細胞が刺激されました。老いや怒り、といった身近なトピックでもルグウィンにかかると哲学チックです。噛み締めて読みました。

  • あー!それ言っちゃう!という胸のすくようなエッセイが多くあった。著者の正直さ、誠実さが滲み出ている。

    特にうちなる子どもをカルトと言い、酸素だけを食べる人の話しがお気に入りだ。アンケート、信じること、怒りについても示唆に富む。

    『怒りの葡萄』は読もうと思った。

    2018年に亡くなっていたことを本書で初めて知りました。

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