推敲

  • 河出書房新社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309208367

感想・レビュー・書評

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  • 推敲 :トーマス・ベルンハルト,飯島 雄太郎|河出書房新社
    https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309208367/

  • 記録

  • ハードSなので、この手のメタフィクション?系は極めて苦手で、かなりストレスを蓄積しながら読んだ。物語が前に進まず、80、90歳の老人の日常のように、読んでも読んでも代わり映えがしなくて、ゴールが見えてきて歓喜した。しかし読後は、一人の人格として、傍らに存在しているような存在感が生まれてしまって。読みやすくわかりやすい物語はスッキリするし、達成感みたいなものがある。そういうものはたいてい記憶としてはほとんど残らない。やっぱり実際に悩んで苦しんで読書すると、作者との共通点みたいな物質が生まれる。

  • 原著は1975年発刊のドイツ小説。いかにもドイツ小説らしい冗長な文体で、故郷アルテンザム、母親との確執、ヘラー家の屋根裏部屋、円錐の建築、そして最愛の姉と本人の自殺をメタフィクショナルな手法で語る。

    最近、あんまりこういう小説を読んでいなかったからかもしれないが、あんまり楽しく読めなかったなぁ。よく最後まで読んだものだ。

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著者プロフィール

Thomas Bernhard, 1931-1989
20世紀オーストリアを代表する作家のひとり。
少年時代に、無名の作家であった祖父から決定的感化を受ける。音楽と演劇学を修めつつ創作をはじめ、1963年に発表した『凍』によってオーストリア国家賞を受賞。一躍文名を高める一方で、オーストリアへの挑発的言辞ゆえに衆目を集めた。
以後、『石灰工場』『古典絵画の巨匠たち』『消去』『座長ブルスコン』などの小説・劇作を数多く発表。1988年に初演された劇作『英雄広場(ヘルデンプラッツ)』でオーストリアのナチス性を弾劾するなど、その攻撃的姿勢は晩年までゆるがなかった。
1975年に発表された『原因』のあと、『地下』、本書『息』、『寒さ』、『ある子供』が続けて刊行され、自伝的五部作をなした。1989年、58歳で病死。

「2023年 『息 一つの決断』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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