- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309208725
感想・レビュー・書評
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重い一冊。
物理的にも内容的にも。
ゲド戦記の作者の文章ならば読まずにはいられない、と手にしたものの、ほぼついていけず。教養の差。自分の浅さや衰えを実感。
それでもところどころ、響く言葉を見つけられた。
ゲド戦記、再読しよう。アースシーの世界を味わおう。そう思えた。 -
少しだけ低めの体温のような、温もりがありながらも現実的な、ニュートラルで理性的な眼差し。知と想像力に満ちたエッセイだった。社会や書に対する批評は常に客観的で手厳しいが、冷笑的では全くない。これだけでその人の教養と知性の高さがわかるというもの。
また、『ゲド戦記』は明らかに東洋的な思想の影響を感じだが、作中にも老子が多々引用されており納得した。 -
ル=グウィン、なかなか個性の強い人だなー、と思いながら読む。ちょっと偏りもありそうなエピソードもあるけど、芸術と思想の源を垣間見せるような感じ。もういい年なので好きなこと言わせてもらうわ、的な。お友達になれるかわからないけど魅力ある。書評は常に作家の人間に注目する人だった。
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知識と信念に裏打ちされた言葉の数々。
それに同意できるかどうかは別として、凛々しく強い姿には憧れずにいられない。
同意できるかどうか…というのは、反対意見も口にできないほどの知識量と思考量の差で、彼女の主張の是非を論じることも私には無理。
とりあえず、読みたい本がかなり増えた。
https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/review/20230206-OYT8T50049/