「忘れられた日本人」の舞台を旅する----宮本常一の軌跡

著者 :
  • 河出書房新社
3.14
  • (1)
  • (1)
  • (3)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 36
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309224442

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 宮本常一「忘れられた日本人」を大学入学前の春休みに読んだ著者が、その舞台を1990年代に訪ねた記録。
    2000年の私家版が、2006年に河出出書房新社より出版されました。
    単なる旅行記ではありません。素晴らしい民俗資料でまあります。宮本常一の「忘れられた日本人」もさらに奥深いものとなりました。
    最初の出版から22年、この本を読むことができた幸せを、今噛みしめています。ただ、著者に感謝するだけです。

  • 著者は羨ましいな。
    ある学者が好きになって、その人の著作を読みこんで、その軌跡を旅して、その資料を収める記念館の学芸員として過ごす。
    こういう筋の通った人生は羨ましい。

    旅についても、こんなことができるのは羨ましい。
    宮本常一にしても、種田山頭火にしても、歩く旅というのはどうやってやっていたのだろうか。宮本常一も野宿をしていたのだろうか。
    今時として、バイクだったり自転車だったり徒歩だったり、そういうことをいつかしたいと思っているうちにいい年になった。このままやってみたいと思いつつ死んでしまうのだろうか。
    著者が羨ましい。

  • 旅の意義を問いたい部分もあるが、宮本のあとを追う熱意がすごい…

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1971年生まれ。神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程修了。博士(歴史民俗資料学)。現在、国立ハンセン病資料館学芸員。著書に、『「忘れられた日本人」の舞台を旅する 宮本常一の軌跡』(河出書房新社、2006年)、『駐在保健婦の時代 1942-1997』(医学書院、2012年)、『宮本常一を旅する』(河出書房新社、2018年)、編書に『大江満雄集 詩と評論』(共編、思想の科学社、1996年)、『癩者の憲章 大江満雄ハンセン病論集』(大月書店、2008年)がある。

「2017年 『来者の群像』 で使われていた紹介文から引用しています。」

木村哲也の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×