- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309225104
作品紹介・あらすじ
解放と抵抗、勇気と勝利の象徴!そして暴力とテロ、グローバル化の象徴!登場から60年以上にわたって世界中で増殖しつづけるAKがたどった道を、民衆や兵士の側から克明に描いたルポルタージュの傑作。
感想・レビュー・書評
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いわゆる軍事オタクのためのような本ではなく、AK47という銃を通して、各地の紛争やテロなどについて語られている。世界情勢をまた別の側面から見るという意味でとても興味深い本でした。
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メカオンチな私でも、名前だけは聞いたことのある有名な銃。
それの開発にまつわる話と、それがどのように使われたか(どのように伝説にまつりあげられたか、でもよい)についてかかれている本。
扱いが簡単で、メンテナンスフリーで、丈夫。
AK47の特徴はコレに限る。AK47より性能に優れている銃もあるが、これほどまでに丈夫な銃はない。つまり、過酷な状況において「武器」となりうる条件が満たされているということだ。
攻め手(大抵の場合、お金のある資本主義国)においては、性能のよい武器が使われる。対する反抗勢力やらテロリストたちは、仲間が持っていたAK47を拾い上げ、再び使う。AK47には道具にこめられた呪い(願い)みたいなものを感じる。
そして、武器を用いることで簡単に力を持てることの恐ろしさを感じた。 -
アサルトライフルの傑作と呼ばれるAKが、世界各地で活躍している様を描いたルポタージュ。類書に松本『カラシニコフ』(朝日新聞社/04年)があるけれど、この本の場合、論を少し進め、各地での文化との関わりで語られているのが面白い。