- Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309227023
感想・レビュー・書評
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【投票者イチオシ】神聖ローマ帝国を色どった各王家についてもっと知れそうな良い本だと思います。https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001111411/?lang=0
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安定の菊池良生。神聖ローマ帝国史だけを追っていると脇役扱いの諸侯がたくさん紹介でてきて楽しい。たくさんにした分、一つあたりの密度が薄かったのは少し残念。
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なんという偶然か。3か月ほど前、個人的な備忘録としてドイツ諸侯家の簡単な系図と歴史をまとめたばかりだったところへ、本書が発売されていたことを知った。
さっそく購入したが、そのような嗜好を持つ暇人の私にとってさえ、それなりに敷居の高い本だった。ドイツ諸侯家やヨーロッパ史に関する予備知識は、もはや当然のものとして前提されている。ついこの間みずから調べたばかりだというのに、ともすると「!!??」となりがちだった。
だが。
よくわからないままさらりと読み流し、ひとときの楽しみを得るだけでも、本書の価値は十分にある。むしろ、本書を動機の一つとして、ここから終わりなき探究の道へ入るのもいいだろう。それだけの面白さがある本である——同好の士にとっては。
「ついてこられる者だけついてこい」と言わんばかりの著者の姿勢すら、潔く感じられる。好きな人には、間違いなくこたえられない世界である。
2017/8/27~9/2読了