信長を操り、見限った男 光秀: 史上もっともミステリアスな武将の正体
- 河出書房新社 (2019年9月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309227849
感想・レビュー・書評
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明智光秀の生涯について、他にない独自の解釈を含めて、面白い。
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タイトルがなぜ「光秀」なのか。読めば分かる。
本書を読むと、光秀だけでなく、信長も義昭も今までのイメージが変わる。しかし、しっかりと資料に当たっており、信憑性も高い。なるほど、である。 -
岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00601612
令和2年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」関連書籍
天下取りの野望をもたない信長に転機をつくったのは光秀だった! そのきっかけとは? あの有名な和歌の真意とは? そして本能寺の真相とは? 豊富な史料と冴えわたる推理で旧来の人物像を覆す!(出版社HPより) -
『信長を操り、見限った男光秀』一気に読了!『天下分け目の関ヶ原の合戦はかった』の共著者である乃至政彦氏の著作で、期待通りの面白さ(^-^)
参考文献は現在出版されている最新のものや『明智軍紀』見直しを含めて多くを参照して、光秀の生年や出自、明智氏の位置付け、バックボーンの戦国美濃の攻防、妻の実家特定、越前称念寺から始まる10年間の稼業…推論は気持ち良く伝わり小説よりも面白い!
さらに『天下布武』の斬新な見解、惟任の姓は元は『伊東』からという解説。有名な肖像画は?で、慈眼寺の黒塗り座像(本書表紙)が本物に近い!など、全ての章が眼から鱗状態です!(因みに慈眼寺さんでは土日月、予約なしで座像拝観出来ます2019、9、28現在)
しかし素晴らしい本書を読んでも、本能寺の変の『信長油断説』が謀略好きな愚かな私にはもの足りません。
本能寺の変の一年前に制定した光秀オリジナルの『家中軍法』(本書に詳細あり)や半年前に信長家中との争いを戒めた『家中法度』(本書に紹介なし)を見ると、光秀の決意は随分以前からと推察し、光秀が偶然に頼って信長を打ったとは思えないのです…
でも本書は『光秀』を語る上で欠かせない一冊で、『麒麟がくる』を楽しみに待つ歴史好きの方全てにお勧めします!!