- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309245447
感想・レビュー・書評
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思索
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おもいきるためにはなんらかの儀式化を考える。
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前半に、知的生産の話題がまとめられている。見開き2ページで1トピックの形式だから、本棚に収めず枕元などに置いて使いたい、そんな一冊かも。
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「梅棹忠夫な2012年にしよう」と選んだ1冊。
存在を知って良かった。本当にスゴイ人です…。
小学校の遠足で行ったことのある民博へ
もう一度行こうと思い、
梅棹さんについて ちょっと追いかけてみようと
思っています。「ウメサオタダオ展」行きたいなぁ!! -
残念なことに今、私にハードカバーの梅棹忠夫の著作集を何冊も読む時間を取ることができない。しかしなんとかして、梅棹の「発見」をできるだけ多く追体験したいと思っていた。この本を1冊読むだけで、それらすべてから得られる知見は手に入れられないことはよくわかっている。それでも梅棹の思考のほんの一端に触れたいのだ。
本書は、東京で開催されているウメサオタダオ展のショップで購入した。この企画展の図録を補完してくれるし、何より著者のガイドが親切で理解が一層深まる。以下の引用は、梅棹忠夫・著者両方の言葉を抜書した。 -
個人的には梅棹氏の知的生産のテクニックよりも、数多くのフィールドワークの経験から生み出される言葉のほうが興味深い。文明とは、文化とは、民族とは、改めてその言葉を再定義する切り口には感服する。
現代ではPC、スマホの進歩により比較的簡単にデジタルに記録するとは容易になった。しかし、記録することで満足してしまい思考しなくなっていた。
梅棹氏のフィールドワークでのスケッチ一枚一枚を見て、改めて自分の手で記録する大切さを感じた。 -
梅棹忠夫といえば、国立民族学博物館の初代館長。
遠足で行ったり、個人的に行ったり…難しいことはわからなくても、行けば何かワクワクする博物館ということもあり、その館長さんには勝手ながら親近感がありました。先年、残念ながら亡くなられ、その回顧展『ウメサオタダオ展』に行きたいと思いながらも諸般の事情で行くことができず…またやってくれないかなぁ、などと勝手なことを思っていたら図書館でこの本に出会いました。
『ウメサオタダオ展』の実施を機に編まれたようで、過去の著作の中からテーマ別に選んだ言葉の数々に解説がついてます。解説は、助けになったり、邪魔になったりでしたが、色々な事柄を、あるときはしなやかに、あるときは鋭く捉えていた梅棹忠夫という人の頭の中を覗いているような感覚に陥りました。
著作でひらがなを多用している分、少々読みづらい面もあるのですが、文字や表現の部分で日本語を少しでも平易にする努力をされていたのかな…と想像して読みました。『わたしはたずねます。にほんごはむつかしいですか。そのひとのいうことには、いえ、やさしいです。はなすのはやさしいです。しかし、字はとてもむつかしいです。あのむつかしい字がなければ、日本語はだれでもおぼえられます、と』p.190 -
1.知の獲得、2.知の整理、3.知の利用…と続き、6.情報のちから など。
大量の著作の中から抜き出された梅棹氏の「ことば」は、いずれも深く考えさせられるものばかり。通読するも良し、気になるところを拾い読みするも良し。
編者の小長谷さんの解説を合わせて読むと、さらに味わいが深くなり。(^^)
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