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- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309250229
感想・レビュー・書評
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人間とサルの見た目の違いにおいて、まずはじめに目に付くのは、人間には毛がない、ということだろう。
人間=裸のサルである。
こういうスタンスに立つことによって、できるかぎり主観を排除し、動物行動学的視点から人間の起源~現代における行動などを分析する。
知性や文化によって制御されているように見える人間の行動は、実は大部分は進化・自然淘汰によって生物学的に獲得した形質なのではないか、とモリスは主張する。
その論は説得力があり、中には科学的根拠がなく推測の域に過ぎないものもあるが、なによりおもしろい。
特に第一章 「起源」、第二章 「セックス」あたりがいいね。
最終章の「動物たち」は、それは違うだろ、と思ってしまったが。
このように1つの視点に立って世界を見る、ということがこんなにも自分の価値観を揺り動かし、新たな考え方を得る手助けになるとは思わなかった。
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