ゾウがすすり泣くとき: 動物たちの豊かな感情世界

  • 河出書房新社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309250854

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  • 動物にも優しい愛情があり深い悲しみがある。科学者たちにタブー視されがちな動物の驚くべき感情世界を多くの実例をあげて実証、人間と動物とが、支配・被支配の関係を脱し、種の壁を越えて心を交わせるための道を提示する。
    原題:When elephants weep
    (1994年)
    — 目次 —
    プロローグ 動物たちの心を求めて;第1章 なぜ感情を否定するのか
    第2章 感情のない野蛮なものたち
    第3章 恐怖と希望と怖い夢
    第4章 愛と友情
    第5章 嘆きと悲しみとゾウの骨
    第6章 喜びの世界
    第7章 戦争と平和に見る怒りと支配と残虐性
    第8章 思いやりと援助行動、利他主義について
    第9章 恥と赤面、心の秘密
    第10章 美意識とクマと夕陽
    第11章 宗教心と正義感、言葉にならない感情
    エピローグ 感情ある生き物たちとともに

  • 科学者ってつまんねーなあ(;´Д`)自分以外の生き物はみんな何も感じないって思ってんのかな。だとしたらとんだバカだわ。ゾウが喜んで絵を描いたり、クマが夕焼け眺めたりしてる方が楽しいじゃんねえ。でもこういうの読むと、菜食主義じゃなくて申し訳なく思うわ(¯―¯٥)

  • 動物たちはどのように感じているのか?

    「愛」
    増水した川の流れにのまれた母子ゾウ。子ゾウを安全な場所に鼻で抱えあげた母ゾウは、流れに落ち下流へ流されました。しかし、自力で反対側の岸に上がって、怒鳴るように鳴きながら子ゾウの方へ戻ってきました。子ゾウを見つけると、いつもの低く穏やかな鳴き声に変わりました。

    「遊び」
    モスクワのクレムリン宮殿のドームの金箔が、ハイイロガラスに剥がされてしまいます。タマネギ形のドームを滑り降りるのが面白かったのです。金箔は彼らの鉤爪で剥がされたのでした。

    「ゲーム」
    イルカに水球の訓練をほどこした水族館。イルカはすぐにコツをのみこみ、逆にブレーキがきかなくなり、反則制限などおかまいなしに夢中で相手を攻撃するようになりました。で、練習はすぐに中止。

    「援助行動」
    泥にはまり動けなくなった子サイを助けようと、ひざまずき、牙を子サイの体の下にまわして持ち上げようとするゾウ。

    などなど。恐怖・愛・友情・悲しみ・喜び・怒り・恥・美意識……。それぞれについて観察例をあげています。

    人間同士なら言葉でコミュニケーションできますが、動物は言葉で伝えることができません。だからといって感情がないわけではありません。

    野生の動物も、動物園の動物も同じです。

  • 著者の主観が入り込み過ぎて、トンデモ本ではないかとの疑いが拭いされなかった。脳、就中、大脳の構造論や機能論とセットでないとこの手の本の観察的な叙述をそのまま受け入れるのは難しい。面白いテーマ・素材であることは否定しないけれど。◇結論的には、チンパンジー並の自己認識(鏡で自分の姿を写した実験)が措定されている象は兎も角(さらに象と雖も「感情」と名付けて良いかは?)、それ以外は?をつけざるを得ない。◇1996年刊行。

  • 4309250858 354p 1996・11・25 初版

  • 動物にも感情がある。
    擬人化してしまうことと難しい。

  • 動物には感情がある。
    しかし人間の感情パターンに当てはめる、つまり擬人化して動物の感情を理解、説明することは危険である、と筆者は説く。

    何かの本の受け売りだが、
    たとえ動物が人間の言葉を話せても、彼ら動物の言っていることが人には理解できないからだと思う。

  • 題名に惹かれてね。つぃ読んだ。

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