人間はどこまで耐えられるのか

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 191
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309251608

感想・レビュー・書評

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  • イギリスの生理学者による、極限の環境下で人間はどう反応するのか、あるいは過去そのような環境にチャレンジした冒険家や学者のエピソードを纏めた本です。
    個人的には、日本語のタイトルだけ見て、体が丈夫な人が火の中氷の中に飛び込んでいってどこまで耐えられたかまとめましたー、ってエピソード集かなぁ?なんて印象も受けていたのですが、さにあらず(笑)
    原題はLIFE AT THE EXTREMES, THE SCIENCE OF SURVIVALというものです。

    中身はそれぞれ、高さ、深さ、暑さ、寒さ、速さ、宇宙ときて、最後は人間以外の生物の頑強さに触れる流れでした。
    一般向け入門書という触れ込みなので、割と読みやすかったです。そこまで生理学への興味をかきたてられた訳じゃなかったですが、勉強になりました。

  • 人間が耐えられる高さ、深さ、暑さ、寒さ。スピードの限界、宇宙空間での振舞い、地球生命全体の限界。
    トリビア的な断片知識ではなく、それぞれの項目で体系的に生物学原理が解説されるので硬派。手っ取り早く飲み屋のネタだけ欲しい人には不向き。

  • 491.3

  • 教訓
    飛行機で酸素マスクがぶら下がってきたらすぐに装着する。
    海難事故にあったら安易に服を脱いで泳がない。

  • 人間が身体的にどこまで耐えられるのか、そしてその限界を克服するためのテクノロジーのお話。

    どのくらい高く登れるのか
    どのくらい深く潜れるのか
    どのくらいの暑さに耐えられるのか
    どのくらいの寒さに耐えられるのか
    どのくらい速く走れるのか
    宇宙では生きていけるのか
    生命はどこまで耐えられるのか

  • 2002年の作品なので科学的にやや古さもあるかもしれないがそれでも楽しめた。人間以外の生命についても多くのページを割いていて、想像以上の生命の多彩さ、強靭さ、したたかさに驚愕し圧倒された。初めての生命誕生からよくぞ人間にまで進化したものだと感心するほかない。

  • ★科学道100 / めくるめく失敗
    【所在・貸出状況を見る】
    http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&materialid=10200933

  • 様々な環境下で人体に何が起こっているのかを生理学的に解説している本書であるが,著者の体験が語られていたり,身近な現象について述べられていたりと,読み進めやすい。原題は「Life at the extremes : the science of survival」。極限の環境で生き残るための知識を獲得せよ。

  • すごくおもしろかった!!

    あとがきによると。
    ウェルカム・トラスト(wikiによると「イギリスに本拠地を持つ医学研究支援等を目的とする公益信託団体」とのこと。ふむ!知らなかった…;;)が創設した「研究者が一般の読者を対象に執筆した本」への賞に応募するために書かれた本、とのこと。(受賞は逃した)
    で、著者はイギリスの生理学の研究者。

    高山・高高度、水中・潜水、暑さ、寒さ、速さ・筋肉関係、微重力~大G、そして人体だけでなく「生命はどこまで耐えられるのか」…。
    7章に渡って「どんな環境が、人体の各部にどのような影響を与え、生き延びる限界はどこなのか」が書かれていて、思わず「へー!そうなんだ!」と深々と声が出るおもしろさ!
    極限状況で…とは言っても人体実験的な側面ではなく、研究者たちの「人間生理学は冒険と隣り合わせ!」な面から書かれているので、とても楽しい!
    ただ研究者が書いているものなので、わかりやすいとはいえ雑学的なライトさはあまりなくて、休憩本適性は低め。
    ある程度まとまった時間で熱心に読んで楽しいふむふむ本だった!

  • 作者自身が体を張って生理学の実験をしていると思ってたけど違った。

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著者プロフィール

オックスフォード大学の生理学部教授。1999年、ロイヤル・ソサエティのフェローに選ばれた。研究室の外でも精力的に活動していて、「人間の限界」にもみずから体を張って実験した。

「2010年 『人間はどこまで耐えられるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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