世の中ががらりと変わって見える物理の本

  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309253350

感想・レビュー・書評

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  • h10-図書館ー2024/02/20 期限3/5 読了2/29 返却3/2

  • ベートーヴェンの美しさを理解するには、
    それなりに勉強しないといけない。
    環世界を広げる努力、楽しむには知識が必要

  • 『ナヴァル・ラヴィカント』本で紹介されており気になったので読んでみた本。

    数式等を使わず、平易な言葉で物理学を振り返る本。なかなか抽象的で難しい部分もありますが、堅苦しくなく読みやすい本でした。

  • 衝撃的。こんなにも平易な言葉で、こんなにも短い文章で、我々が当たり前と思っている常識を大きく揺さぶり、かつ新たな視点を提供してくれる本があったとは。

    アインシュタインの相対性理論から始まり、ボーアの量子力学、素粒子物理学、熱力学にまで話は広がるが、その関係性を非常にわかりやすく説明している。

    確かに世の中の見え方が変わる偉大な本。

  • 粒子という最小の世界から宇宙という最大の世界までを旅する本。この本だけでは世の中ががらりと変わって見えることはないが、物理を学ぶきっかけにはなる。そんな本。

  • 公式や専門用語の羅列で書かれていないので、読みやすいが自分の物理の前提となる知識が浅いためもう一つ入り込めなかった。複雑系などあらゆる学問は総じて繋がってくるのだと改めて感じることができた。

  • 最新の物理学の話題に文章で迫る良書!

  • 非常に漠然としたものではあるが、相対性理論と量子力学についてごく一部のイメージは掴めたと思う。「時間」や「相互作用」については、著者の他の著作も読んでみたい。意識についても一冊解説書を読みたい。

  • 宇宙は相互作用でしかない。

  • 専門的な知識や数式を解く計算力がなくても、現代の物理が一体何を目指しどう進展してきたかが非常に興味深く理解出来るように書かれていました。物理の本でありながら歴史の本と言っても良いくらいかもしれません。個人的には熱伝道と時間の関係が初めて知れたのが収穫でした。
    最後の講義で人間そのものの話がありますが残念ながら私は落ち着けどころとして稚拙でしかないと感じました。宇宙や素粒子の話題の時には「物理学が開いてきた窓から見える光景を見る時、これまで信じてきたことがいかに不正確だったかを思い知らされる」と謙虚でありながら、人間の存在や意義についてはいかにもそれらしく不正確な論を元に書いてあり、人間の姿は自然そのものなのだといういかにもらしい言葉を筆者は添えていますが、その「自然」がなぜこのような形をとっているのかというところにこそ物理学的な視点の面白みがあるのでは?例えば人間だけが言葉によって言語を操り、自らの生や死を自覚し、宇宙や物質に思いを馳せ、学び観測し研究する能力を秘めています。それを自然の一言で片付けることの何が科学なのか…

    筆者が本文中で自ら述べているとおり、人間は自分たちのことについて本当に良く理解していません。複雑な理論や数式を用いて宇宙や物質について記述することに長けておきながら自分のことはよく分かっていない、皮肉ながらそれを体現してしまっている本でした。

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著者プロフィール

1956年、イタリア生まれ。ボローニャ大学からパドヴァ大学大学院へ進む。ローマ大学、イェール大学などを経てエクス=マルセイユ大学で教える。専門はループ量子重力理論。 『すごい物理学講義』など。

「2022年 『カルロ・ロヴェッリの 科学とは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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