- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309254227
感想・レビュー・書評
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この本では、以前私が読んだステファノ・マンクーゾら著の『植物は<知性>をもっている』(NHK出版)をかなり批判的に扱っている。植物に対して権利を主張する議論の裏側には、動物に対する軽視があるというのが本書の主張である。ただし植物を軽視することなく、「経験」を重視する主張は興味深い。何より著者は、ヴィーガンを実践しながら哲学人類学や動物の権利論を研究する研究者であり、植物に倫理的権利は必要か?という問いに対する哲学的応答が本書の内容である。自分のこれまでの考えにはなかった視点がふんだんに記述されているので、2022年3月から始める本書を対象とした読書会を通じて本書の理解を深めることが楽しみである。また『植物は<知性>をもっている』を推薦されていたいとうせいこう氏に本書の感想をぜひ聞きたいと思った。マンクーゾ本は、私自身も結構面白く読んだ本であり、心情に訴えかける本でかなり一般受けすると思うが、この本ではその辺の本(マンクーゾ本以外も)をかなり哲学的にばっさり切っており、その辺が新しい視点を提供してくれる一方で動物の権利論に対する嫌悪感も生まないか心配な部分もある。まあ正直一般向けの本じゃない気はするけど。
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章によって密度のバラツキが凄く中盤は特に濃い
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女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000053138
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請求記号 471/B 92
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植物に意思がないことを根拠を添えてややしつこめに展開。ビーガンの著者が反菜食主義者に接説と反論してる感じ。 植物を擬人化する風潮に植物は植物であるというあたりまえのことを書いてあるだけかな。 あとがきだけでお腹いっぱい。