そもそも植物とは何か

  • 河出書房新社
2.78
  • (1)
  • (2)
  • (1)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 92
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309254227

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この本では、以前私が読んだステファノ・マンクーゾら著の『植物は<知性>をもっている』(NHK出版)をかなり批判的に扱っている。植物に対して権利を主張する議論の裏側には、動物に対する軽視があるというのが本書の主張である。ただし植物を軽視することなく、「経験」を重視する主張は興味深い。何より著者は、ヴィーガンを実践しながら哲学人類学や動物の権利論を研究する研究者であり、植物に倫理的権利は必要か?という問いに対する哲学的応答が本書の内容である。自分のこれまでの考えにはなかった視点がふんだんに記述されているので、2022年3月から始める本書を対象とした読書会を通じて本書の理解を深めることが楽しみである。また『植物は<知性>をもっている』を推薦されていたいとうせいこう氏に本書の感想をぜひ聞きたいと思った。マンクーゾ本は、私自身も結構面白く読んだ本であり、心情に訴えかける本でかなり一般受けすると思うが、この本ではその辺の本(マンクーゾ本以外も)をかなり哲学的にばっさり切っており、その辺が新しい視点を提供してくれる一方で動物の権利論に対する嫌悪感も生まないか心配な部分もある。まあ正直一般向けの本じゃない気はするけど。

  • 章によって密度のバラツキが凄く中盤は特に濃い

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000053138

  • ふむ

  • 請求記号 471/B 92

  • 植物に意思がないことを根拠を添えてややしつこめに展開。ビーガンの著者が反菜食主義者に接説と反論してる感じ。 植物を擬人化する風潮に植物は植物であるというあたりまえのことを書いてあるだけかな。 あとがきだけでお腹いっぱい。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

(Florence Burgat)
1962年生まれ。フランスの哲学者。フランス国立農学研究所の研究主任、アルシーヴ・フッサールの兼任研究員。主な研究領域は、動物的生の現象学、現代産業社会における動物の条件と権利。季刊誌『動物の権利』の共同編集主幹。著書に『動物、我が隣人』(1997)、『動物的生の自由と不安』(2006)、『もうひとつの実存──動物の条件』(2012)、『肉食の人類』(2017)などがある。

「2019年 『猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

フロランス・ビュルガの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×