ムナーリの機械

  • 河出書房新社
4.14
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本棚登録 : 161
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309270616

感想・レビュー・書評

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  • どうでもいいとさえ思ってしまうくらい実用性のないお粗末な機械の数々なのだけど、そのどうでもいい加減がかえって唯一無二の詩的機械に思えてきたりしちゃって、ついそのどうでもいい機械を所有したくなってしまうという不思議体験をした。似たような本でアンディ・ライリー「うざい発明」ってのがあるけれど、あっちは破壊したくなるようなウザさで、こっちは所有することだけで満足した気になるというウザさ。家がゴミ屋敷になってしまう。

  • いちばんのお気に入りは「蚊を死ぬほど辱める機械」。
    蚊用のちっちゃなタンカがかわいいし、
    タンカに仰向けになって死んでいる蚊がかわいい。
    変なはなしだけれどかわいくて仕方がない。そのページだけ執拗に読んだ。こういうことをいっしょうけんめい考えるのってすっごい魅力的!!!!

  • これ、子どもと読みたいね。男の子がいいな。

    で、あーでもない、こーでもないって話しながら、作るの。

    ほぼ100%作るの無理だけど、無理でも作って

    「無理だったねぇ。」って笑いたい。



    そんな、あり得るかも分からない未来を少し思いながら読んだ。


    デザインも素敵。
    動物にも虫にも名前を付けている目線が好き。

  • ブルーノ・ムナーリ版ピタゴラスイッチ!
    「蚊を死ぬほど辱める機械」や「怠けものの犬のためのしっぽふり機」のつくりかたが、とても丁寧に解説されています。
    イラストは2,3色の版画で、お洒落で可愛い。デザイナの絵本だなという感じです。

  • こういう人をアーティストって言うと思う

  • 大好き!!

  • 著者:ブルーノ・ムナーリ
    訳:中山エツコ

    言わずと知れたムナーリ。
    芸術家であり、グラフィックデザイナーであり、プロダクトデザイナーでもあり、様々な側面をもったアーティスト。
    この本は大人のための絵本で、「蚊を死ぬほど辱める機械」「朝焼けのはじまりを待ち受けるための装置」などシャレのきいた、滑稽な機械が並んでいます。

    これはまさに遊び心のかたまりのような本で、ここまで徹底しているのはすばらしい。
    子供なら考えれるかもしれないけど、大人になってこういうのを考えるのはすごいと思う。
    ある意味くだらないと言えばくだらないし、おもしろい人には人にはおもしろい。

    自分もこういう自由な発想ができたらな。
    まぁこの本は自由すぎるけどw

  • この本、いやこの作品は星が5万個あっても足りない。実にバカだ(最上の褒め言葉)。「蚊を死ぬほど辱める機械」「造花のにおいをかぐための装置」「干しブドウばらまき機」…数々の傑作機械がテンコ盛り。一番気に入ったのは「留守中でも笛を吹くための機械」!世界には、想像を絶するバカ(天才)がいたもんだ。素晴らしい。この世も捨てたもんじゃない。こういう本を山積みにしてバッカバカ売れる本屋に勤めたい。この作品は間違いなく世界を救う。コスモパワーを秘めている。

  • 「その他の詳細が知りたければ、午後6時以降に電話をください。」

  • 半世紀は前に刊行された、ブルーノ・ムナーリの絵本の復刻。「目覚まし時計をおとなしくさせる機械」「記者の出発の時にハンカチをふる機械」など、ユニークでファンタジックな機械がカラフルなイラストで並ぶ。訳文もくどくなく、さらりとしてて味がある。完成度の高い、大人の絵本。

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著者プロフィール

ブルーノ・ムナーリ(BrunoMunari)
1907年ミラノ生まれ。イタリアの前衛美術活動「未来派」に共鳴し、造形作品の発表をはじめる。1930年代よりグラフィックデザイナー、アートディレクターとして本の編集や装丁を手がけ、戦後ダネーゼ社をはじめとするプロダクトデザインの仕事も多数。1954年、55年、79年にコンパッソドーロ賞を受賞。子どものための実験的な絵本やワークショップによっても世界に知られ、1974年、84年に国際アンデルセン賞を受賞。60年代以降、ハーバード大学で視覚表現によるコミュニケーションについて講義を行うなど、新しい時代のためのデザイン教育に尽力。1998年の没後なお、創造の本質に迫る教育の普及に貢献し続けている。

「2018年 『点と線のひみつ ブルーノ・ムナーリのデザイン教本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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