- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309272283
感想・レビュー・書評
-
音楽
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんか強い女っていっぱいいるし、多様性あんだな〜
-
2013/3/13購入
-
riot grrrlムーブメントについて書かれている、数少ないうちの一冊!貴重!
-
ヒップホップなどの音楽において表象される「ビッチ」という存在について考察している本。有り体に言えば、「音楽とジェンダー論を絡めて論じた本」。
着眼点としては面白いと思うのだけど、明確な論考よりも、座談会のような内容がメインになっているのが残念かもしれない。「ビッチ」なる存在の多義性について、論じる人ごとの考えの違いなど、もっと掘り下げて欲しかった(会話の中だけでは十分に明らかになりづらいので)。
それと、テーマとしては音楽における「ビッチ」表象(あるいはもっと広くジェンダー表象)を話題にしているのだが、その前提として、ミュージシャンなどについての知識が必要となるので、座談会の内容がよくわからなかったりする。たとえば、具体的な事例として出てくる女性ミュージシャンの記号性がわからない話がわからない、というような感じ。こういう本は注釈をたくさんつけてくれると、その方面に明るくない人にもありがたいのだけれど。
それはともかくとして、音楽という表現活動において、どのように女性(あるいは男性、LGBTも)がどのように捉えられているのかを考えるといったことは、興味深い内容だった。それはもちろん、音楽だけにとどまる話ではないし、また音楽評価において焦点となるのは、そうした社会的側面だけでないのはもちろんなのだが、そうした視点を完全に喪失して語られる音楽談義がつまらないのも事実なのである。 -
評者によって「ビッチ・フォーク」の概念というか理解のレイヤがかなり異なる気もしたが基本的にはおもしろく読めた。