ファブリック帯の本

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 127
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309281612

感想・レビュー・書評

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  • この本を見て実際に自分でファブリック帯を作りたくなり作ってみた。

  • 着物好きさんのブログをいくつか見て回っていて
    何人かの方がおすすめされていたので読んでみた。

    確かに良い帯はお手入れが大変だけれど
    私は着物を着ていて帯の結び方が大変だと思ったことも
    苦しくて嫌だなと思ったこともないので
    ちょっと違和感がある。
    単純にいろんな布で作ってみようということかと思っていたら
    30~36*380~400cmに仕立て上げて、帯芯も入れなければ
    体にひとまきしかしない。
    となるとどうしても結び目に近い部分には
    写真を見ても皺が寄っていて、気になってしまった。

    私自身、ショールやスカーフを帯締めなどに流用して
    着物を着ることもあったけれど、飽く迄も極力”ばれないように”
    使っていたので、堂々と使ってしまうのにもびっくり。
    個人的にはショールやヘアゴムを使った帯結びは
    如何にもショールを使っている感じであまり好きではない。
    そもそも、子供なら可愛いが大人の女性が兵児帯というのも
    好きではないくらいなので。

    帯の結び方は、芯材の入っていない柔らかい帯だからこそできる
    独特の結び方で面白いと思った。
    結局、こだわらず結ぶ人が結びたいように結んでいるわけで
    賛否両論な部分はあるのかもしれない。
    結び方をアイヌ語でつけたのは何故なのだろう。
    自分もアイヌ語は好きなのだけれど、ちょっと疑問。
    くるりさんがアイヌがお好きなのだろうか。

    たとえば二部式の着物などは好きではないし
    そこまで媚びてまで着て欲しくない、という考えなので
    ちょっぴり賛成しかねる部分もある。
    が、こうしたアレンジでここまで着こなせるというのは面白かったし
    自分で手軽に作れそう、というところが兎に角良い。
    フリンジやビーズ、端だけに刺繍をしたり
    片側の縁にだけファーをつけるなど、簡単で真似したいと思うアイディアも多かった。
    着物にアームウォーマーという発想はなかった。
    着方によっては手甲みたいで可愛いかも。

  • 見ているだけでも楽しい本。
    マフラーでの代用も可能だった。

  • 簡単な帯の結び方がのってる。

  • 着物を着るのに躊躇するのは帯結びがあるから?だったらベルトやサシェを巻くように気軽に着付けを済ませてしまおうというのが本書。それも普段着だけでなくちょっとしたお出かけ着でも上質のファブリックを使うことで解決。

    こんな風に日常的に着物を着られる生活ってあこがれるなぁ〜。

  • 立ち読みで何度かめくったことがあったけど、その時はふーんと思って購入までいたらずそのまま半年。

    今、ふだん着物で仕事にいったり、食事にいったり、習い事にいったりしよう、という時にふだんから着慣れているように見えるのは断然半幅帯。

    でも、実際は浴衣のシーズンにしか半幅帯はお店にお目見えしないようです。
    通年で置いているポリエステルの帯はどれも安っぽいものばかり。

    これは自分で作るしかないのか??
    ということで、また思い出して買いにいきました。

    この本見てたら自分でちゃんと作れそうな気がします。

  • 作り帯でささっと結べるとはいえ、お太鼓や角出し型では近所のカフェやらショッピングセンター程度には、ちょっと気張りすぎてる印象。
    そんな時にはもっぱら半巾帯を締めていたのですが、もっと帯の
    レパートリーを増やしたいなと思いまして、『ファブリック帯の本』を買って読んでみました。

    先ず、ファブリック帯って何?と思われる方もいるかもしれませんね。
    本書によると、柔らかくて芯を入れていない状態の長い布状の帯の
    ことだそうです。
    布地は一枚布でも袋状でも可で、基本的な寸法は幅30~36cm、長さ380~400cmと一般的な兵児帯と同じ。

    全頁カラー(127P)で、色とりどりのコーディネートや素材が紹介されているので、見ているだけでもなかなか楽しいです。
    本文に登場する帯は、手作り品やショールなどの代用品以外は、着物屋くるりとロテュスbyくるりの商品ばかり。
    でも、「自社商品売らんかな」みたいな押し付けがましい感じは
    全くなく、簡単に作れるものだし、結ぶのも簡単だから、もっと気軽にキモノを楽しもうよというスタンスのようで好感が持てました。

    結び方は12種類紹介されていましたが、どれも簡単そうなものばかりだし、基本的に前で結んで、ぐるっと後ろに回す感じみたいなので、とってもラクそう。
    キッチリした着姿が好みの人向きではないけれど、柔らかいラインで、ごくごく気軽に着たい向きには良いと思います。

    作り方に関しては、寸法がさらっと書いてあるだけですが、布端を延々ひたすら真っ直ぐ縫うだけのものですから問題なし。
    前帯に柄をつける際の、ファブリック帯結びならではのちょうどいい柄付け位置についての記述や、ステッチを入れたり、レースやパイピングをあしらったり、ボタンやタッセルを縫い付けたりといったアレンジの提案はとても参考になりました。

    ハンクラ愛好家ならば、かなり創作意欲が刺激されること請け合い。

  • 著者は、若い世代の着物ファンに人気の店「くるり」の着付師。そんなわけで「くるり」が全面プロデュースした、いかにも若い人向けの、結び方が簡単で柄もかわいいという「ファブリック帯」の本です。
    これは、わかりやすく言うと兵児帯のように気軽に結べる帯なのですが、「兵児帯」と呼んでしまうと、着ていける場所や場面が限定されてしまうので、あえて「ファブリック帯」という新しい名称を提案したのでしょう。
    無地や小紋に、柄と小物を選んであわせれば、気の置けないパーティ程度なら着て行けそうなものもあり、参考になるかも。
    面白い試みだと思います。モードが「作られるもの」になって久しい現代、着物のモードが問屋の側から新たに作られることがあっても別段おかしくはないはず。ただ伝統的な商法にしがみついているだけでは生き残れないでしょうし。
    それはさておき、見ているだけでも楽しくなる本です。伝統的な鹿の子絞りを用いた帯があれば、着なくなったTシャツを自分でパッチワークして作った帯があり、かと思えば沖縄の紅型、シーツカバー生地、インドネシアのバティック、アンティーク着物の仕立て直しetc.なんでも帯にしてしまっています。しかもどれもかわいい。かわいいは正義ですよね。
    着物くるり:http://www.kururi.net/

  • 最近着物に興味を持ったのでアンティークの着物を今っぽく着るのに
    もっとカジュアルでかわいい帯の結び方はないかと探している時に
    めぐり合った本です。
    タイトル通り「ファブリック帯の本」となっていますが、
    帯の結び方や作り方まで載ってます。
    初心者の私でも分かるくらいやさしーく書いてありますので
    難しいことはありません。
    ファブリック帯でなくとも柔らかめの帯ならこの本に描いてあるやり方で結べちゃいます。

  • 図書館2009年12月14日

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著者プロフィール

長沼静きもの学院で時代衣裳や婚礼衣裳まで様々な着付けを学び、06年着物屋くるり入社、くるりのスタイリング・着付け全般を担当。現在はフリーランスのスタイリスト、着付師として広告、CM、雑誌を中心に活動。

「2014年 『半幅帯の本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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