やさしい旧約聖書物語

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 63
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309291277

感想・レビュー・書評

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  • 初めて旧約聖書を読むにあたり、簡単なものから入りたいと思ったのでこの本を選んでみた。
    有名な天地創造とかアダムとイヴの話とかはすっ飛ばされていて、いきなりアブラハムから入るなど少々面食らうところはあったが、優しい文章で読みやすく入門としては悪くない。
    また、物語の序列も読みやすいように入れ替えがあるみたいなので、この本で雰囲気をつかんで次に本格的な書籍にあたるのが良いだろう。

    枝葉の物語を捨象して言えるのは、性悪説的な世界観をベースにしていて、人間はおろかで何度も何度も間違いを犯すが、神がその都度救いの手を差し伸べるというのが全編を通して描かれている。
    結末はギリシャからローマの時代に移ったところで、キリストの出現を匂わせつつ終わる。

    読む前は神話的なフィクションに近いものを想像していたが、意外と史実に基づく内容に沿って書かれていて、歴史書としても読めた。

    しかしエルサレム周辺は何千年も前から戦争続きで、今日もそれが止むことなく続いていることを考えると、もはや戦争状態こそが日常なのではとすら思えてしまう。そんな辛い日々や悲しみを乗り越えるために心の救いが必要で、ユダヤ教ないしキリスト教が生まれたとも言えそうだ。

  • はじめて旧約聖書を通して読んだ。
    70過ぎてはじめて。おすすめです。
    ひとびとはすぐに不平をいう どれいでいたほうがよかったと

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著者プロフィール

1921-2017。評論家、エッセイスト、難民支援活動家。著書に、『聖書を旅する』(全10巻)、『お嬢さん放浪記』『こころの座標軸』など。難民支援活動の一環に〈犬養道子基金〉を創設した。

「2021年 『やさしい新約聖書物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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